比企谷八幡「気づいたら雪ノ下と同棲していた」

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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 01:29:35.48 :FnpFS1dZO


八幡「どうしてこうなった…?」

雪乃「比企谷くん、ちょっといいかしら」

八幡「ゆ、雪ノ下…」

雪乃「また資源ごみが出してなかったわ。当番制にしようと提案したのは比企谷くんだったと思うのだけれど。これでは家事を役割分担した意味がないわ」

八幡「す、すまん。…つうか、さ」

雪乃「何かしら」

八幡「いや、なんつうかさ…」

雪乃「今から夕食の支度をするの。長くなりそうなら後にしてもらえるかしら」

八幡「お、おう…」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 01:37:46.79 :FnpFS1dZO


雪乃「では、食べましょうか」

八幡「…雪ノ下。その前に、ひとついいか」

雪乃「何?」

八幡「おまえさ、何フツーにこの生活受け入れちゃってんの?」

雪乃「この生活って」

八幡「だからこの、ど、同棲してるっていう事実をだよ」




10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 01:43:25.42 :FnpFS1dZO


雪乃「…」

八幡「…」

雪乃「急に黙りこまないでもらえるかしら」

八幡「いや、おまえからの回答待ちだからコレ」

雪乃「…受け入れるも何も」

雪乃「このことについては、初日に散散話し合ったでしょう」

八幡「で、話し合うも結論は出ず。結局なぁなぁになって今に至っちまってるわけだが」




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 01:53:41.68 :FnpFS1dZO


雪乃「分かったわ。そのことについては、後でゆっくり議論することにしましょう」

八幡「まぁそれで何とかなるかは分からんがな」

雪乃「とりあえず食事にしましょうか」

八幡「そうだな。ん、今日は和食か」

雪乃「えぇ」

八幡「んじゃ、いただきます」




17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 02:11:26.71 :FnpFS1dZO


雪乃「洗い物をしてくるから少し待っていて」

八幡「あぁ、頼む」

雪乃「明日は比企谷くんが当番の日よ。買い物して帰るのを忘れないように」

八幡「分かってるよ。朝忘れんように買い物メモ渡してくれ」

雪乃「そのメモを置き忘れていては何の意味もないのよ、比企谷くん」

八幡「だから一昨日のはポケットに入れたと思ったのが落ちちゃっただけだって言っただろ!」

雪乃「確認を怠るからそういう事態を招くのよ。そうね。玄関で毎朝持ち物確認をしてあげるべきかしら」

八幡「俺は小学生か」

雪乃「小学生だって、近所へのお使いくらい一人でできると思うのだけれど」

八幡「つまり俺は小学生未満だと…」




19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 02:18:08.50 :FnpFS1dZO


八幡「…さて、」

八幡「まずは現状を再確認することにしよう」

雪乃「えぇ」

八幡「まず、ここはどこだ」

雪乃「私の住んでいるマンションの一室ね」




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 02:37:46.26 :FnpFS1dZO


八幡「あぁそうだな。ここは雪ノ下の部屋なわけだが」

雪乃「えぇ比企谷くん、そこになぜあなたが居るのかしらね」

八幡「俺が聞きたいわ…」

雪乃「ことの始まりはちょうど今から2週間前ね…」




24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 02:46:56.95 :FnpFS1dZO


奉仕部 部室

雪ノ下『では、今日はこれで解散にしましょう』

結衣『うん、そうだねー』

八幡『んじゃおつかれ』ガララッ

結衣『ヒッキーまた明日ねー』

雪ノ下『あ、比企谷くん、ちょっといいかしら。話があるのだけれど』

八幡『あ?』
結衣『えっ?』




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 02:56:27.26 :FnpFS1dZO


八幡『何だよ』

雪乃『あの、えっと…』

結衣『…』フルフル

結衣『…あ、あー!!』

八幡『おい、いきなりデカイ声出すなよ超ビビったわ』

雪乃『由比ヶ浜さん…?』

結衣『あ、ごめーん!私ちょっと用事あったの忘れてたー!』

結衣『と、いうわけで私先に帰るね』

雪乃『え、由比ヶ浜さ』
結衣『ゆきのんヒッキーまた明日ー!』
ガララッピシャッ

八幡『…』
雪乃『…』




27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 03:01:54.81 :FnpFS1dZO


雪乃『もしかして…由比ヶ浜さんに、物凄くあり得ない勘違いをさせてしまったのではないかしら』

八幡『…俺は知らん』

雪乃『心外だけれど…まぁ、いいわ。本当に心外だけれど』

八幡『あのな。俺だって心外だわ』

雪乃『…』

八幡『んな、なん、だよ…?』

雪乃『…はぁ。それで、話というのは姉さんのことなのよ』




30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 03:17:13.27 :FnpFS1dZO


八幡『おまえの姉ちゃんがどうかしたのか』

雪乃『今日突然メールが来て…どうやら比企谷くんに会いたいみたいなの』

八幡『ええと。すみませんがお断りさせて頂きます』

雪乃『そう言うと思ったわ』

八幡『いやだって突然すぎるだろ。用件は何だよ』

雪乃『詳しくは会ってから話すとしか書かれていないのよ。姉さんのことだから、きっとまた思い付きでくだらないことを考えているのかも』

八幡『余計怖いわ』




31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 03:21:07.67 :FnpFS1dZO


雪乃『じゃあ姉さんには私の方から断っておくから』

八幡『あぁ』

雪乃『ごめんなさいね、こんなことで時間とらせてしまって』

八幡『いや別に。どうせ帰ったってやることねぇし』

雪乃『そうね』

八幡『いや納得されても』




35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 03:29:06.99 :FnpFS1dZO


雪乃『じゃあ比企谷くん、さようなら。また明日』

八幡『あぁまた明日な』



八幡『(しかし、条件反射で断っちまったけど…雪ノ下の姉ちゃん、何の用だったんだろう)』

八幡『(まぁ巻き込まれるなんてこりごりだし、どうでもいいか)』

陽乃『あっいたいたー!』

八幡『』




38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 03:40:15.54 :FnpFS1dZO


八幡『…』スタスタ

陽乃『あっこらこら。無視しないでよ悲しいなぁ』

八幡『何で居るんすか…』

陽乃『あはは。心底嫌そうな顔しちゃって。わざわざ会いに来たっていうのにー』

八幡『お誘いは丁重にお断りした筈ですけど。雪ノ下が』

陽乃『うんうん。超丁寧に<誰がてめぇの誘いなんかに乗るか>ってメールが来た。酷いよねぇ、さすがの私も傷ついちゃうかも?』

八幡『どっちにしろ最初から来る予定だったんなら、あのメール意味ないじゃないすか』

陽乃『まぁ建前みたいなもんだよ。誘いに応じてくれるならよし。来ないならこっちから行っちゃうぞ、っていう』

八幡『(だから関わりたくないんだよこの人は)』




39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 03:46:27.34 :FnpFS1dZO


八幡『で。用件は何ですか?俺このあと』

陽乃『まぁまぁ、どうせ暇をもて余してるんでしょ?ちょっとでいいから付き合ってよ。ねっ?お願い』

八幡『…わかりましたよ。それで?』

陽乃『うん、あのね。とりあえずコレを』ガサッ

八幡『何ですかそれ』

陽乃『差し入れ、かな』

陽乃『これを君に、雪乃ちゃんの所まで届けて欲しいの』




57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 10:38:13.88 :s3ozqB/z0


陽乃『中身は内緒』

八幡『危険物かも知れないもを運ばされるのは嫌なんですが…爆弾とか変な薬とか』

陽乃『イヤだなー 私がそんなものを雪乃ちゃんに届けるわけないじゃない』

八幡『どうだか…』

陽乃『まぁ雪乃ちゃんに取ってはあまり嬉しいものではないでしょうけどね』

八幡『…なんでそんなものを俺が…』

陽乃『これは君が届けたほうがいいと思うんだよ絶対』

八幡『何なんですか、その自信は』

陽乃『で、行ってくれるの?くれないの?』

八幡『本来ならきっぱり断るんですが、雪ノ下さんの頼みを断ると後が怖そうなので今回だけ行きますよ』

陽乃『もう素直じゃないなぁ でも捻くれながらも断れないその優しさ私は好きだぞ』

八幡『近い近い』




58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 10:48:01.82 :s3ozqB/z0


雪乃「で、あなたが姉さんに頼まれて持ってきたのもが…」

八幡「お見合い写真と…」

雪乃「恐らく母に頼まれたのでしょうけれど、直接私に持ってきても突き返されるとわかっていたのでしょうね」

八幡「だろうな」

雪乃「それでなぜ比企谷くんに頼んだのかわからないのだれど」

八幡「まぁあれだ 俺が突き返されてもどうしようもないからな 持って変えるわけにもいかんだろうし」

雪乃「そうね 身内の問題にあなたを巻き込んでしまったのは謝るわ」

八幡「いや、別に構わないけどさ」

雪乃「そ、そう?でもお見合いを断るために その、か、彼氏の役までしてもらって申し訳ないと思っているのだけど」

八幡「前に一度やったことあるからな 軽い気持ちでOKしたのは確かだ」

雪乃「そうね」

八幡「まさか同棲するハメになるとは思いもしなかったが…」

雪乃「同感だわ」




61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 11:10:53.77 :6d0N5Hb+O

なるほど




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 11:11:45.21 :s3ozqB/z0


八幡「これも雪ノ下さん…お前の姉さんが裏で手を回してるような気がしてならないのだがな」

雪乃「十中八九そうでしょうね。母に余計なことを吹き込んで逃げられないようにしたのでしょうけれど…」

八幡「で、これからどうするんだ?」

雪乃「どうするとは?」

八幡「お前のお見合いを回避するために一応彼氏役として昨日から同棲することには納得はした 気がする」

雪乃「それについては感謝しているわ そして申し訳ないと思っているわ」

八幡「いやもうそのことは一応納得はしてるからどうでもいいんだ」

雪乃「なら何が引っかかっているのかしら?」

八幡「期間だよ期間 いつまでこの状況を続ければいいんだ?」

雪乃「それは…母が諦めてくれるまで  かしら?」

八幡「まじかよ… ゴールの見えないマラソンほどキツイことはないぞ…」

雪乃「全面的にこちらの責任であなたに迷惑をかけているのだから、無理と思ったのなら辞めてもらっても構わないわ」

八幡「大丈夫だ バイトはすぐ辞めてもこればかっりは辞めるわけにはいかねーだろ」

雪乃「そ、そう… その、あ、ありがとう」

八幡「お、おう…」




67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 11:45:57.01 :s3ozqB/z0


八幡「要は雪ノ下の母親がお前にお見合いの必要がないと思わせればいいんだから」

八幡「できるだけ早くお前にふさわしい彼氏を演じられるようになればいいわけだな」

雪乃「そうなるわね」

八幡「……」

雪乃「……?」

八幡「彼氏ってなにするんだ?」

雪乃「わ、私に聞かれても困るのだけれど… そうねあなたは彼女がいた事なんてないでしょうしね」

雪乃「彼氏のフリも彼氏を演じるのも不可能に近いような気がしてきたわ」

八幡「ああそうだよ。お前だって彼氏いたことねーだろ」

雪乃「否定はしないわ」




68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 11:52:31.69 :s3ozqB/z0


八幡「一応彼氏彼女ってことだから呼び方から変えてみるか」

雪乃「そうね 流石に苗字で呼ぶのはよそよそしい感じがするわね その意見には同意するわ」

八幡「アダ名でいいのかゆきのん? ごめんっ!睨むな視線だけで死ぬっ!」

雪乃「びっくりした 自分の感情を抑えられなくなるなんて、今なら殺意だけで人を殺せそうだわ」

八幡「本気で怖かった じゃぁどうするんだよ今までと同じでいいのか?」

雪乃「普通に名前で呼べばいいのではないのかしら?」

八幡「名前かハードル高いな…  ゆきの…ん」

雪乃「…」

八幡「わかったわかったから、ナイフを握るな!悪かった落ち着け雪乃」

雪乃「っ…」

八幡「同棲二日目でいきなり修羅場すぎるだろ」




75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 12:06:08.44 :s3ozqB/z0


八幡「で、お前も名前で呼ぶのか?」

雪乃「ヒッキーでいいのではないのかしら?」

八幡「断固拒否する」

雪乃「貴女にとてもピッタリだと思っているのだけれど」

八幡「それはなにか?俺が引き篭もりに見えるとでもいいたいのか?」

雪乃「言いたいのではなく、言ってるの間違いね 小町さんの話によるとそのものみたいじゃない?」

八幡「否定はしない」

八幡「お前が俺のことをヒッキーと呼ぶのなら、俺はお前のことをユッキーと呼ぶことにする」

雪乃「死にたくなったわ 普通に名前で呼ぶことにしましょう」

八幡「あぁそうしてくれ」

雪乃「でも一つだけ」

八幡「なんだよ」

雪乃「学校ではちゃんと今まで通りの呼び方で呼ぶこと」

八幡「そりゃそうだ」




85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 13:36:10.21 :s3ozqB/z0


雪乃「取り敢えず呼び方は決まったわ」

八幡「あぁそうだな」

雪乃「あとはお母様に疑われないようにするには何をするべきかしら?」

八幡「どうだろうな ただ、今の俺とお前の」

雪乃「比企…ンンッ はっ、はちまん!」

八幡「あ?あぁ悪い 今の俺と雪乃の付き合い方というか接し方は
   世間一般的な彼氏彼女の態度とは随分違うとは思うんだが」

雪乃「同感ね」

八幡「しかし俺にはそういったのは偏った知識しかないしな」

雪乃「偏った…?例えば?」

八幡「アニメやラノベあとは小説などだな」

雪乃「なるほど、本から得た知識としては私にもあるのだけれど…」




87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 13:49:45.99 :s3ozqB/z0


雪乃「あなtはちまんの有する知識を教えてくれるかしら?」

八幡「いいけど、多分すごい偏ってるぞ」

雪乃「構わないわ 参考程度だから」

八幡「まず同棲のシチュからしてお風呂場ばったりラッキースケベだな、あと女が寝ぼけて夜男の布団に…」

~~~*~~~*~~~

八幡「ってところだな」

雪乃「……」

八幡「どうした?」

雪乃「いえ、参考にすらならなくて激しく時間を無駄にしたという後悔をしていたわ」

雪乃「知ってた?今はちまんが喋ってたときの顔最高に気持ちが悪かったわ」

八幡「ほっとけ」




107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 16:55:45.30 :s3ozqB/z0


八幡「あとは…買い物とかか?」

雪乃「そうね 一般的な行動として一緒に出かけるとかがよくあるシチュエーションかもしれないわね」

雪乃「まだお昼前だし、昼食は外食にしましょうか」

八幡「サイゼか?」

雪乃「普通の高校生はそういったファミリーレストランへ行くものなの?」

八幡「ん?あぁ安いしな色々なものがあるからこれ食べたいあれ食べたいって意見が別れるときには便利だぞ」

雪乃「なるほど、低価格でニーズに答えられるようにして客層の幅を広げてるのね」

八幡「キッズメニューのおもちゃも最近はこったものが多かったりするからな プリキュアとか」

雪乃「そのぷりきゅあと言うのはわからないけど…まぁいいわじゃぁサイゼリアに行きましょう」




113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 17:11:34.62 :s3ozqB/z0


雪乃「なぜ昼食をするだけで隣町のファミリーレストランへ来る必要があるのかしら?」

八幡「雪乃さんよ わかってないようだな」

雪乃「はちまんのその言い方なぜかカチンと来るわね」

八幡「いいか、雪乃し 雪乃」

八幡「振りとは言え俺達は今恋人で同棲中なんだぞ?振りとは言え」

雪乃「確認するまでもないわ」

八幡「そして現在俺達はそれらしく振舞おうとしてるわけだ」

雪乃「ええ、そうね そんなこと言われなくてもわかってるのだけど」

八幡「恋人みたく振舞ってる俺たちを見て、他の人からはどう見えると思う?」

雪乃「…まぁ恋人に見えるのではなくて?」

八幡「だからこその隣町なんだよ」

雪乃「勿体つけづに言いなさい」

八幡「お前な…この関係はお前の母親にさえ信じられればいいのであって
    他の他人にそう見られることを良しとはしないだろ」

雪乃「…そうね」

八幡「サイゼは高校生御用達のお店なんだ 学校のやつに勘違いでもされてみろ」




119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 17:28:14.58 :s3ozqB/z0


八幡「さっき雪乃、お前も言っていただろ、学校では呼び名は今まで通りにって」

八幡「今まで通りに過ごすには変な勘違いされても困るだろ」

雪乃「なるほど、納得行ったわ」

八幡「納得してくれて何よりだ それより雪乃なに食べるんだ?」

雪乃「そうね…この前由比ヶ浜さんがオススメしてくれた物を頂こうかしら」

八幡「ミラノ風ドリアだな、セットはどうする?サラダにするか?あとドリンクバーは?」

雪乃「え、えっと…任せるわ」

八幡「オーケー」ピンポーン

店員「ご注文お決まりでしょうか?」

八幡「ミラノ風ドリアのスープセット1つと柔らかチキンのチーズ焼きサラダセット1つ あとドリンクバー2つ 以上で」

店員「かしこまりました ご注文を~~」


雪乃「手馴れているのね」

八幡「小町とよく来るからな」

雪乃「そう」




128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 18:06:41.95 :s3ozqB/z0


雪乃「この前由比ヶ浜さんと来たとはドリンクバーだけだったのだけれど」

雪乃「思った以上に美味しいのね」

八幡「雪乃はサイゼを舐めすぎてるな 高校生の憩いの場 高校生のオアシスサイゼリア」

八幡「高校生いや千葉県民の聖地と言っても過言ではない いやあるか」

雪乃「自分で何を言ってるの理解してるのかしら」

八幡「で、この後どこに行くんだ?」

雪乃「そうね ショッピングかしら?」

八幡「手堅いな」

雪乃「他になにか案でもあるのかしら?」

八幡「映画と言う手もあるだろ」

雪乃「なるほど… 基本私は家でDVDを見るからその発想は思いつかなかったわ」

八幡「パンさんか?」

雪乃「ゴホッ べ、別にパンさんだけじゃないわよ」




130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 18:19:42.04 :s3ozqB/z0


八幡「ごっつぉさん」

雪乃「ご馳走様」

八幡「さて、取り敢えず外出ますか」

雪乃「そうね」

店員「お会計はご一緒でよろしいでしょうか?」

雪乃「べつ」

八幡「一緒でお願いします」

店員「かしこまりました」

雪乃「後で払うわね」

八幡「別にいいよ」

雪乃「いわれの無い施しは受けないようにしているの」

八幡「なぁ雪乃」

雪乃「なにかしら」

八幡「今俺はお前の彼女なんだろ?ならここは俺が払うのはお前の言う”一般的”ってやつじゃないのか?」

雪乃「それは… そうかもしれないけど… しかし男が払わなければならないという事はないわ」




131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 18:23:12.20 :s3ozqB/z0


八幡「まぁ確かにそうだが、一応彼氏とやらにも見栄みたいなものがあってだな」

八幡「俺もそれなりに練習しないとボロが出そうなんだ 細かいことかもしれないが」

八幡「今日のところは練習と思って俺に出させとけ」

雪乃「…わかったわ」

雪乃「…その、ご馳走に…なります」

八幡「おう、支払いは任せろ」バリバリバリ

雪乃「はちまん やめて 私が払うわ」

八幡「あれれー?おっかしいぞー?」




132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 18:29:41.07 :H+aRZGfYO

八幡マジックテープなのか




138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 18:55:41.41 :s3ozqB/z0


>>132
ネタ的にマジックテープにしただけで八幡は確かラウンドファスナータイプだったはず


八幡「ショッピングか映画どっちにする?」

雪乃「そうね 今は特に欲しい物もないし買い物をするのなら店を決めてからゆっくり選びたいところね」

八幡「なるほどな、なら映画にするか なにやってるかわからないけど取り敢えず行ってみよう」

雪乃「行き当たりばったりなのね、 まぁ出かけるのも急に決めたことだし仕方のないことね」

八幡「そう言うなって映画は知ら調べ無しに行って、よく分からないけど見てみるギャンブル的な楽しみ方もあるんだ」

八幡「外れると、お金と時間を無駄にしてすごいヘコむけどな」

雪乃「無駄の多い生き方じゃない?まるであなたそのものね」

八幡「どういう意味ですか?雪乃さん、お前だって本読むだろ それですごくつまらない本に当たったときみたいなもんだよ」

雪乃「私は本が面白くなくても時間やお金が無駄になったとは思わないわ」

雪乃「書き手の考え感性、読み手の考え感性が合わなかっただけでそういった自分とは違う視点からの見方考え方があると
   再認識させてくれる場合もあるし、それにより己の視野の狭さが少し広がるような気がするわ」

八幡「確かにそうだな 全て否定から入っても何も見出すことは出来ない。まずは認めることから始まるんだ」

八幡「だからマジックテープだってプークスクスとか笑われることないんだ、胸を張れ自分!」

雪乃「あなたは胸を張る前に、見栄を張りなさい」




141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 19:17:15.09 :s3ozqB/z0


八幡「今やってるのは心霊ホラーと恋愛物か…ならホラーだな」

雪乃「待ちなさい」

八幡「んだよ」

雪乃「心霊なんてくだらないわ それに私たちは今恋人という状態を勉強中であり練習中なのよ
    ここはより多くを学ぶためにこっちの恋愛物を見るべきだと思うのだけれど 絶対」

八幡「あ、う、うん わ、わかったから痛い痛い二の腕握るな痛いって」

雪乃「そう、わかってくれたのなら構わないわ」

八幡「そういえばお前幽霊とか苦手だったな」

雪乃「何を言ってるのかしら?幽霊なんて存在も実在もしないわ ただの見間違い 恐怖から生まれる幻影よ」

八幡「もうそれでいいや」




146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 19:30:38.80 :s3ozqB/z0


八幡「学生2枚で」

店員「ありがとうございます。奥の係りの者に渡してください」

八幡「雪乃~ いくぞ」

雪乃「以外に手馴れているのね」

八幡「サイゼと一緒で小町とたまに見に来るからな」

雪乃「ほんと仲がいいのね」

八幡「お前の頃に比べればな おっと先行っててくれトイレ行ってくる」

雪乃「わかったわ」




149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 19:36:26.08 :s3ozqB/z0


八幡(ふー しかし成り行きとは言え小町以外の女の人、しかもあの雪ノ下と映画に来ることになるとはな…)

???「おや?比企谷じゃないか 珍しいなこんなところで」

八幡「あ?げっ」

平塚「先制に向かって”げっ”とはいつもどおり失礼だな君は」

八幡「どうもこんにちは」

平塚「うむ 君も一人で映画とは余程暇と見えるな どうだ一緒に行くかね?」

八幡「あー いやー一人じゃないというかなんというか…」

平塚「妹さんがいるのか、君は妹には甘いからな ははは」

八幡「あーえっとそれもちょっと違うんですが…」

平塚「なるほど、戸塚か 君の戸塚に対する行動は少し不安に感じるところがあるからな」




162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 20:17:57.45 :s3ozqB/z0


平塚「ん?そういえば今日はテニスは部活やってたと思ったが?」

八幡「戸塚でもないです」

平塚「ふむ…まさか由比ヶ浜とか?いやいや比企谷に限ってそんなことはないはずだ」

平塚「私に彼氏が居ないのに比企谷に彼女が出来るわけがない あってはならん」

八幡「あんたも大概失礼だなおい」

平塚「まさかほんとうに…」

八幡「由比ヶ浜じゃないですよ」

平塚「そうか なら誰とだね?」




173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 21:17:12.14 :s3ozqB/z0


八幡「えっと…」

雪乃「はちまん、彼女を放置してナンパ?一体何をしてるのかしら?」

平塚「え… 雪乃…下…」

八幡「雪乃… あっとこれは…」

平塚「あ?え?はちまん???ゆきの???カノジョー?」

雪乃「あら平塚先生 こんにちは」

平塚「え?あ、はい こんにちは」




179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 21:24:26.48 :s3ozqB/z0


平塚「え? え?」

八幡「おい雪乃、先生がありえないくらいパニクってんぞ」

雪乃「そのようね まさかここまで混乱するとは思ってなかったのだけれど」

八幡「わざとかよ…」

雪乃「正直、このことは平塚先生には相談しようかとは思っていたので丁度よかったわ」

八幡「まじかよ…」

雪乃「いくら母を誤魔化すからといって男女、しかも高校生が同棲するのよ?万が一バレた時どうなるか予想ぐらいつくでしょ?」

八幡「まぁ…たしかに厳重注意とかで済むわけないよな」

雪乃「なら奉仕部の顧問であり、先生方の中で私達を一番理解してらっしゃる平塚先生にフォローしていただくのが最良だと思ってね」

八幡「道理だな」




183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 21:38:17.21 :s3ozqB/z0


平塚「ふー なるほどな ざっとだが状況は理解した」
    もうすぐ映画が始まる 詳しい話は後ほどちゃんと聞くとしよう」

平塚「さぁ席に座ろう この映画は二人の女性の間で揺れ動く男性の心の葛藤が見物らしいぞ
    中盤の盛り上がりが大変燃え上がると聞いている。あと後半ラストの…」

雪ノ下「いいんですか?」

平塚「ん?何がだね?」

雪乃「先生は誰かと来たんじゃないですか?」

平塚「ぐっ」

八幡「おいやめろ この世には言っては行けないこともあるんだぞ」




187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 21:58:30.91 :s3ozqB/z0


平塚「いやー感動したな!まさかあのタイミングで教師が乱入して四角関係にまでなるとは思っても見なかった」

平塚「私としてはラストはあの教師を選んで欲しかったところではあるが…まぁいいだろう」

八幡「…なんというか片方の女が冷たすぎて男が可哀想になってきたよ…」

雪乃「そうかしら?優柔不断過ぎる男だったしもっとひどい目にあっても良かったと思うのだけれど」

平塚「取り敢えずどこか座れる所で詳しく聞こうか」

八幡「そうですね」




193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 22:26:31.75 :s3ozqB/z0


雪乃「…と言うわけなんです」

平塚「陽乃が原因だったのか…まったくあいつは…」

平塚「しかし同棲とは… 教師として見逃せない と言いたいところだが」

平塚「雪ノ下の家庭の事はある程度わかっているし、高校生で見合いはちときついな」

平塚「私も実家に帰るとやれ男は出来たか、やれどこどこの息子が嫁を探してる、やれ孫の顔がみたいだのうんざりなんだ…」

八幡「なんかもう実感が篭り過ぎてコメントに困ります」

平塚「まぁ雪ノ下と比企谷の二人なら万が一にも間違いは起こらないだろうから」

雪乃「当然ね」

八幡「当然だな」

平塚「私も出来うる限り手伝おう」

雪乃「よろしくお願いします」

平塚「まずは恋愛について君たちにレクチャーしてやろうじゃないか」

八幡・雪乃『それは遠慮します』

平塚『(´;ω;`)』




197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 22:33:10.39 :ZyW+Pu24T

先生かわいいよ先生




201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 22:44:59.42 :s3ozqB/z0


八幡「さて、これからどうしますかね」

雪乃「そうね…」

八幡「消した選択肢ではるが、ショッピングでもするか?」

雪乃「前も言ったように特に買いたいものなんてないのよ」

八幡「なら見なかったホラーの方でも見るか?」

雪乃「夕飯の材料を買いに行きましょう はちまんは今日何が食べたいのかしら?難しいものでなければある程度のものは作れるはずよ」

八幡「お、おう なんでもいいんだけど」

雪乃「何でもいいが一番困るのだけれど」

八幡「うちのかーちゃんかよ」

雪乃「実際に何を作ったらいいかわからないのよ 好きな物とか嫌いな物はあるの?」

八幡「好きなものは千葉 嫌いなものはリア充だな」

雪乃「そう ならあなたの今日の晩御飯は味噌ピーね」

八幡「それはちょっと…」




202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 22:54:03.40 :s3ozqB/z0

あ、>>6でもう夕食だった
すっかり見落としてたな…




203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/25(火) 23:01:19.77 :s3ozqB/z0


八幡「ただいまー」ガチャ

雪乃「…」

八幡「どした?」

雪乃「いえ、なんでもないわ」

八幡「?」

雪乃「私以外にこの家に”ただいま”をいう人が居なかったからちょっと不思議な気分になっただけよ」

八幡「そうかよ、ってかお前は帰ってきたらただいま言わないの?人間として必要なことだよ?たとえひとりごとだったとしても」

雪乃「…そうね ただいま」

八幡「おかえり」

雪乃「っ…タダイマ...」




221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:15:06.74 :/1ZVwc3DO


数日後

八幡「ただいまーっと。よっこいせぇっ!」ドサッ

雪乃「お帰りなさい。ごめんなさいね、あれもこれも頼んでしまって。重かったでしょう」

八幡「いや、別にこれくらい」ゼエゼエ

雪乃「荷物貸して、冷蔵庫に入れるから」ヒョイッ

雪乃「…!ぅ」ズシッ

八幡「予想外の重量だったって顔してんぞ」

雪乃「…」ヨタヨタ

八幡「お、おい無理すんなよ」

雪乃「問題ないわ。こ、この程度の距離なら私にだって…」グラッ

八幡「あ、おいっ!?」

雪乃「あっ……………」




222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:18:26.89 :/1ZVwc3DO


ドサッ

八幡「…」
雪乃「…」

八幡(この状態は)

八幡(誰がどう見ても、俺が雪ノ下を押し倒している図だろうな)




223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:18:28.26 :S28hO5l40

ラブコメ展開キターーーー!!




228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:21:11.58 :/1ZVwc3DO


八幡「弁明の余地をくれ」

雪乃「何を言っているの?」

八幡「いやだから、今のは」

雪乃「あなたは私を庇ってくれたのでしょう?お蔭で私は頭を打たずにすんだもの」

雪乃「ありがとう八幡。助かったわ」

八幡「」




231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:28:29.23 :/1ZVwc3DO


雪乃「それと、やっぱり私では持ちきれないみたい。申し訳ないのだけれど、半分お願いしてもいいかしら」

八幡「お、おう。つうか、いいよ。俺が全部持ってくからさ」

雪乃「でも、疲れているでしょう?」

八幡「ぇ、ぇ…?いや気にすんなよ。あとは冷蔵庫入れるだけだし、余裕だわこんなもん」

雪乃「そう。ではここはお言葉に甘えておくわ。あ、じゃぁお茶を用意しておくわね。麦茶を冷やしてあるの」パタパタ

八幡「お、おう。そうだな、喉渇いたし…」

八幡「…」

八幡「…えー…なにコレ…」




236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:33:47.61 :/1ZVwc3DO


雪乃「お茶請けは水羊羹でいい?」

八幡「おぅ。あ、そういえばさ」

雪乃「なに?」カチャカチャ

八幡「買い物途中で由比ヶ浜に会ったんだが」

雪乃「…」カチャ

雪乃「そう、由比ヶ浜さんに」




241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:40:45.57 :/1ZVwc3DO


八幡「あいつ、何か心配してたぜ。おま…雪乃のこと」

雪乃「え?」

八幡「"最近ちょっとゆきのんの様子が変なんだよねー"とか何とか」

雪乃「由比ヶ浜さんの声真似のつもりなのかもしれないけれど、少しも似ていない上に酷く耳障りね」

八幡「う、うるせえな」




245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 00:52:53.57 :/1ZVwc3DO


雪乃「そう。彼女、こういうことには本当に敏感ね」

八幡「話してないのか?このこと」

雪乃「…当たり前でしょう。振りとはいえ、恋人として同級生の男の子とひとつ屋根の下で暮らしている、なんてこと言えるわけないじゃない」

八幡「まぁそらそうだわな」

雪乃「彼女が他のクラスメイトに言い触らすとか、そんなことは心配していないけれど。
万が一にも好ましくない相手の耳に入るのも望まないし…極力このことは他言無用で。あなたの妹さんにもよ、八ま…」

八幡「あぁ分かった。…?どうした?」




249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 01:01:03.76 :KbLFUSQt0

家に八幡いないのに小町に秘密って無理あるだろ…




250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 01:01:38.81 :/1ZVwc3DO


雪乃「八幡…そういえば、あなたお家の方には何て話してあるの?」

八幡「え?」

雪乃「外泊している理由よ。今更だけれど」

八幡「あ、あー…」

雪乃「まさか、無断でというわけではないでしょう?」

八幡「…の、家にって」

雪乃「え?」

八幡「と、友達の…家に……遊びに行ってるって言ってある」

雪乃「…」




255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 01:14:26.71 :/1ZVwc3DO


雪乃「そう…きっと小町さんには不振がられたことでしょうね」

八幡「どういう意味だよ…」

雪乃「こればかりは仕方がないわね。他の、例えば葉山くん辺りが使えば信頼性も段違いなのでしょうけれど…だからといって他に良い言い訳も思い付かないし」

雪乃「まぁ、いくら小町さんが微塵もその言い訳を信じていないとしても、私と一緒に住んでいるとはまさか思わないだろうし」

雪乃「今のところはきっと大丈夫よ」

八幡「俺は何か大丈夫じゃない気分だわ…」




261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 01:43:46.60 :/1ZVwc3DO


八幡「さて。飯の用意でもするかな」

雪乃「今日はどんな独創的な料理を作ってくれるのかしら」

八幡「嫌みか。どうせ簡単なもんしか作れねぇよ」

雪乃「ふふ。楽しみに待っているわ」

八幡「へいへい」




263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 01:53:44.48 :/1ZVwc3DO


八幡「出来たぞー。皿持ってってくれ」

雪乃「はーい」パタパタ

八幡「あー腹減った」

雪乃「ご飯大盛りでいい?」

八幡「あぁ」

雪乃「あ、漬物がまだ残っているけれど食べる?」

八幡「あぁ、出しといてくれ」




265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 01:57:52.71 :/1ZVwc3DO


雪乃「では、頂きましょうか」

八幡「ん、いただきまー」

ピンポーン



雪乃「…」
八幡「…」




269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 02:05:51.17 :/1ZVwc3DO


八幡「…何故だろう。今のピンポンが物凄く嫌な予兆に聞こえたんだが」

雪乃「珍しく気が合うわね八幡。私も同意見よ」

八幡「これは…」

雪乃「えぇ、恐らく」



陽乃「やっほー!雪乃ちゃん、八幡くん」




275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 02:16:15.61 :/1ZVwc3DO


雪乃「姉さん、こんな時間に何の用?今食事中なのだけれど」

陽乃「え?ごはん?雪乃ちゃんの手作りごはん?」

八幡「いや、今日は俺の、」

雪乃「八幡!」

八幡「え、」




276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 02:22:07.32 :/1ZVwc3DO


陽乃「えっなになに、君料理とか出来ちゃうの?へ~、そっかそっか」ニヤニヤ

雪乃「…なに?」

陽乃「うーん?いいなぁー!お腹空いたし、私もお邪魔しちゃおうかなー」

雪乃「残念ながら二人分しかないの。もういいかしら、姉さん。折角の料理が冷めてしまうじゃない、特に用がないのなら帰っ」

陽乃「はいはい。あのね、今日は経過報告をしにきたの」




279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 02:27:49.39 :/1ZVwc3DO


陽乃「やー悪かったね?お食事中に押し掛けちゃって」

八幡「どうも」

雪乃「少しでもそう思っているなら、手短にお願いしたいのだけれど」

陽乃「はいはーい。あ、ねぇこれ君が作ったの?ちょっと食べてもいい?」

雪乃「姉さん」

八幡「腹減ってるんで、俺からも手短にお願いしていいすかね」

陽乃「はぁ。二人とも素っ気ないなぁ」




281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 02:39:36.87 :/1ZVwc3DO


陽乃「それで本題なんだけど。今のところセーフみたい」

雪乃「は…?」

八幡「何がセーフなんです」

陽乃「だからぁ、君たちの関係が。ちゃんと彼氏彼女にみえてるみたいよ?」

雪乃「な」

八幡「だ、誰視点の話だよ!?」




283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 02:49:14.11 :/1ZVwc3DO


陽乃「くふふ。八っちゃんもスミに置けないなぁ。やることはちゃんとやるんだから」

八幡「誤解を招く言い方はやめろ!つか、誰だよ八っちゃんて」

陽乃「雪乃ちゃんの彼氏ってことは、私にとっては弟みたいなものじゃない?だから親しみやすい感じで呼んでみたんだけど」

八幡「却下で」

陽乃「んー。じゃあやっぱり八幡くん?あ、マン」

雪乃「姉さん、余談はそれくらいにして。本題に戻りましょう」




287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:06:49.49 :/1ZVwc3DO


雪乃「それで?それは母がお見合いを諦めてくれた、という解釈でいいのかしら」

陽乃「んー、そうだねぇ」

陽乃「休みの日には映画を見たりショッピングを楽しんだりぃ、時々遠出してご飯食べに行ったり、最近ではぎくしゃくしながらも手を繋いで歩いてる姿なんかは初々しいカップルっぽくてかなり良かったと思うよ!」

八幡「おいちょっと待て!どこからいつから見られてたんだよ!?」

雪乃「…ぅ、っ」カァァァァ




292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:18:30.09 :/1ZVwc3DO


陽乃「まぁまぁ」

八幡「いや、まぁまぁじゃないし…」

陽乃「だからねぇ、多分あともう一押しで何とかなるんじゃないかなって」

八幡「もう一押し?」

陽乃「そうそう。これは!っていう状況をみせつけてやれば、向こうもとりあえずは諦めてくれると思うんだよねー」




294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:22:59.90 :/1ZVwc3DO


雪乃「具体的な案があるなら勿体ぶ振らずに聞かせてちょうだい」

陽乃「そう?じゃあ」

陽乃「雪乃ちゃんから比企谷くんにキスしなさい」




299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:32:40.53 :/1ZVwc3DO


雪乃「な…」

陽乃「ただチューするだけじゃあ物足りないしさぁ。やっぱり、いかに雪乃ちゃんが比企谷くんを好きなのかを分からせなくちゃ意味がないんだし」

八幡「…あんた。完全に俺らで遊んでんだろ」

陽乃「やだなぁ。せっかく貴重な意見を提供してあげたのに」ニヤニヤ




300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:40:38.35 :/1ZVwc3DO


八幡「おい雪ノ下、真に受けることないからな」

雪乃「えっ?…えぇ、勿論よ」

陽乃「ふーん?まぁ私はいいんだけどねー。雪乃ちゃんにはぁ、やっぱり高学歴で未来をしっかり見据えてる人と幸せになって欲しいしさぁ?」

八幡「…」

雪乃「余計なお世話ね。もういいでしょう。用が済んだなら今度こそ帰って」

陽乃「ごめんごめん、ちょっとからかってみただけだって。まぁキスの話はいいとして」




303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:47:18.81 :/1ZVwc3DO


陽乃「あと一週間もすれば、さすがに一旦は引いてくれると思うよ」

雪乃「え?」

陽乃「まぁあっちだってそんなに暇じゃないだろうしねぇ。あともう一週間、今までみたいな感じで適当に疑似恋人やっとけば大丈夫よ」

雪乃「…一週間、ね」

八幡「…」




304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:52:32.86 :/1ZVwc3DO


陽乃「さてと」パクッ

雪乃「あっ!」

陽乃「あちゃー、ごめんねぇせっかくのご馳走冷めちゃったね。じゃ、私は帰るね雪乃ちゃん。お邪魔しました~」

陽乃「あ、比企谷くんの料理、男の料理!って感じでいいと思うよー。じゃあ、またね~」

八幡「あ、はぁ」




307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 03:59:33.35 :/1ZVwc3DO


雪乃「…」

八幡「相変わらずだなおまえの姉さん」

雪乃「…」ハァ

雪乃「ごはん、温め直しましょう」カチャカチャ

八幡「あ、あぁ」

雪乃「あと一週間」

八幡「…」

雪乃「長いのか短いのか…とにかくあと一週間よろしくね」

八幡「お、おうこちらこそ」




311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:08:30.84 :/1ZVwc3DO


八幡「おはよ」

雪乃「…おはよう。早いのね、どうかしたの」

八幡「んや別に。ちょっと弁当でも作るかと思ってな。ほい」

雪乃「…どうしたの、急に」

八幡「別にただの気まぐれだよ。何か早く目が覚めたんで時間潰しに」

雪乃「そう。ありがとう、頂くわ」

八幡「ん」




317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:21:54.15 :/1ZVwc3DO


雪乃「じゃあ今日は私が先に」

八幡「あぁ。またあとでな」

雪乃「えぇ。行ってきます」

八幡「行ってらっしゃい」

雪乃「あ、八幡」ガチャ

八幡「ん?」

雪乃「お弁当、ありがとうね」バタン

八幡「…」




320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:27:58.66 :/1ZVwc3DO


ガララッ
結衣「やっはろー。あ、なーんだヒッキーだった」

八幡「残念そうに言うな。雪ノ下はまだだぞ」

結衣「ふーん」

八幡「…」ペラッ

結衣「…」

八幡「…」

結衣「あのさぁヒッキー」

八幡「んー」ペラッ

結衣「何か隠してるでしょ?」




325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:32:48.70 :/1ZVwc3DO


八幡「…」

結衣「あ、いいの!別に起こってるとかじゃなくて」

結衣「でも、やっぱりちょっと気になるっていうか…」

八幡「由比ヶ浜」

結衣「ヒッキーが今抱えてる問題ってさ。それって、もしかしなくても…ゆきのんにも関係してること、なのかな」




326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:39:33.28 :/1ZVwc3DO


八幡「…」

結衣「言えない、か…あはは。そっか、うん」

八幡「おまえがもし変な誤解をしてるようなら、それは違うぞ」

結衣「そんなこと言われたって、話してくれなくちゃ誤解かもわかんないじゃん…」

八幡「そう、だな…だから、つまり」




327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:47:24.54 :/1ZVwc3DO


結衣「なーんてウソウソー!やだヒッキーっ、マジ顔怖いってー」

八幡「すまん」

結衣「あー、謝られても困るっていうか…」

八幡「…」

結衣「…」フゥ

結衣「でも、ちょっと良かった」




330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 04:54:54.95 :/1ZVwc3DO


結衣「ゆきのんがひとりで困ってるんじゃなくて。ヒッキーがいてくれて」

八幡「…」

結衣「私に手伝えることはないんでしょ?だったらしょうがないかー」

八幡「雪ノ下はおまえを信頼してる」

結衣「わかってる。どうしても話せないことだってあるもんね。だからいいの」

結衣「私だって…まだ話してないことあるし」




357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 09:08:42.03 :/1ZVwc3DO


結衣「だからね、ヒッキー」

八幡「ん?」

結衣「ゆきのんのこと、お願いね」

八幡「…」

八幡「…あぁ、任せろ」




363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 09:35:13.92 :/1ZVwc3DO


結衣「あっ!今回は、だからね!別にヒッキーにゆきのんを渡したわけじゃないんだからね!」

八幡「わーかってるよ。つか、雪ノ下はおまえの所有物か」

結衣「そんなわけないじゃん。ゆきのんはゆきのん、誰のものでもないんだから」

八幡「…そらそうだ」




364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 09:41:43.81 :/1ZVwc3DO


結衣「でも、さ。何て言うのかな…」

八幡「ん?」

結衣「ちょっと、羨ましい、かな」

八幡「今回のはちょっと成り行きみたいなもんだ。さっきも言ったが、雪ノ下は由比ヶ浜のことをちゃんとだな」

結衣「あ、あーそうじゃなくって。んー、いや、いいや!うん」




366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 09:45:20.36 :/1ZVwc3DO


ガララッ

雪乃「ごめんなさい、遅くなって。ちょっと平塚先生に呼ばれていたものだから」

結衣「あっゆきのん~。やっはろー」

雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん。それに比企谷くんも」

八幡「おう」




395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 13:04:54.60 :/1ZVwc3DO


結衣「それでねー、その時私が回転して」

八幡「あ」

結衣「ん?どうしたのヒッキー」

八幡(そういや今日スーパーの特売日じゃねえか)

八幡「すまん、俺ちょっと用事が」




399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 13:11:45.41 :/1ZVwc3DO


結衣「用事?」

雪乃「あなたには随分と不似合いな台詞ね」

八幡「あのなぁ。おまえ分かっ…とにかく先に帰るわ」

雪乃「えぇ。どのみち今日は依頼もなさそうだし、あなたが居ても居なくても支障はなさそう」

八幡「んじゃ、お疲れさん」

結衣「う、うん。じゃあねヒッキー」

雪乃「さよなら、八…」




401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 13:27:31.86 :/1ZVwc3DO


八幡(あ、バカ)

雪乃「八面六臂な依頼がこないとも限らないし、明日もちゃんと部室に来るように。さよなら、比企谷くん、また明日」

八幡「お、おう」

結衣「んー…?」

八幡(由比ヶ浜めっちゃ不振がってんじゃねえか。全然誤魔化せてないぞ雪ノ下さん)

八幡(こういうときは…)




403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 13:30:48.00 :/1ZVwc3DO


八幡「んじゃ」ガララッピシャッ

八幡(逃げるに限る)

八幡(しかしあと一週間ときいて…雪ノ下らしくもなく、気が緩んでんのか?)

八幡「あー。飯何にしよ」




406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 14:03:57.72 :/1ZVwc3DO


雪乃「ただいま…」

八幡「おかえり。遅かったな」

雪乃「えぇ、ちょっと」

八幡「八面六臂な依頼でも舞い込んだか?」

雪乃「…少し由比ヶ浜さんと話していたの」




458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 19:20:59.98 :/1ZVwc3DO


八幡「あぁ…由比ヶ浜、おまえのこと心配してからな」

雪乃「えぇ…彼女は優しいもの。とってもね」

八幡「話したのか?同棲のこと」




463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/26(水) 19:35:17.25 :/1ZVwc3DO


雪乃「いえ。正直、変に隠したりせず、始めから話しておけばよかったとも思ったわ」

八幡「まぁ、話しとけば協力を頼めたりもできたかもしれんしな。何を協力させるかは思い付かんが」

雪乃「そうね。でもやはり、話さないで良かったのよ」




546:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 00:41:55.07 :jTSgnNRmO


雪乃「きっと由比ヶ浜さんは嫌な顔もせずに聞いてくれるでしょう。だからこそ、言うべきではないの」

八幡「まぁ、あいつも大概お人好しなところがあるからな、おまえのことに関しては特に」

雪乃「そんな彼女の善意を、まざまざと裏切るような真似をして。私は…」

八幡「何だよ裏切るとか大げさだな…」

雪乃「つくづく自分の浅ましさを痛感したのよ」




552:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 00:56:35.89 :jTSgnNRmO


八幡「まぁあれだ。そんなに思い詰めることはないんじゃねぇの」

雪乃「短絡思考の八幡には分からないわ」

八幡「あのなぁ。由比ヶ浜にだって、雪乃に話してないことの一つや二つやそれ以上だってあるかも分からんだろ」

雪乃「…そう、かしら」

八幡「何でもかんでもぶちまけるのが友達ってわけでもないだろ「




553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:00:07.07 :jTSgnNRmO


八幡「……って、俺にはよく分からないんだけど」

雪乃「…そう、ね」

雪乃「それに、彼女のおかげで踏ん切りもつきそう」

八幡「踏ん切り…?」

雪乃「あ、そういえば。今日平塚先生から聞いたのだけれど」

八幡「あぁ、呼び出されてたんだったな。先生何だって?」




556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:08:05.70 :jTSgnNRmO


雪乃「平塚先生、姉さんに色々と問い質してくれたみたい」

八幡「おぉ、さすがだな」

雪乃「それで、やっぱりこの一連のお見合い話主犯は姉さんだって」

八幡「だろうな」

雪乃「まったくあの人は…私を何だと思っているのかしら」

八幡「確かに、これでもしマジでお見合いってことになって話が通ってたら…割りと洒落にならない事態になりそうだが」

八幡(まぁそうなったらなったで、なんだかんだで破談にさせそうだな、あの人は)




558:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:15:02.36 :jTSgnNRmO


雪乃「それで、姉さんはどうやらもう飽きてるらしくて」

八幡「は?」

雪乃「本当に腹立たしいことなんだけれど。まぁ、お見合い話を白紙に戻してくれる気になったのならよしとしましょう」

雪乃「だけど、次会ったときは…」

八幡「顔が怖ぇよ…」




563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:30:36.93 :jTSgnNRmO


雪乃「…」

八幡「ん?雪乃…?」

雪乃「それで…だからつまりね」

雪乃「もうこの生活を終わりにしても、問題はないということなのよ」




564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:35:37.28 :/F+tlNvM0

いやだ!




565:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:40:15.14 :KN7oqa9H0

反対!




568:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:45:06.52 :jTSgnNRmO


雪乃「その…姉さんに言われて、次の日曜日までの予定だったでしょう?あと数日残っていたわけで…」

八幡「あぁ…」

雪乃「こちらの都合でころころと予定を変更するのも、申し訳ないと…」

八幡「…」

雪乃「どうする…?」




570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:47:30.48 :jTSgnNRmO


八幡「雪乃は?」

雪乃「えっ…」

八幡「…」

雪乃「わ、私は…」

八幡(あぁ…)

八幡(陽乃さんの本当の目的って…まさか、これか…?)




573:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 01:55:54.46 :jTSgnNRmO


八幡(だとしたら、酷すぎんだろ。雪ノ下に対しても、俺に対しても)

八幡(けど、そっちが実際どういうつもりかは知らないが…俺は…)

八幡「…」グッ

八幡「なぁ、雪ノ下」

雪乃「えっ?」

八幡「おまえ、何で俺と同棲なんかしたんだ?」

雪乃「え…何でって」




575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 02:19:30.40 :jTSgnNRmO


雪乃「それは、姉さんに嵌められたからで」

八幡「違う。それは飽くまできっかけだろ?俺と同棲することを了承したのは、飽くまで雪ノ下自身だ」

雪乃「それは…そうね。だけれど、見合い話を破談にするには、他に言い案が思い付かなかったのだもの」

八幡「んで、ちょうど良いところに俺がいたから、と」

雪乃「大体、こんなことを頼めるような相手なんて限られているでしょう?」

八幡「こんなこと、ねぇ…」




577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 02:28:33.69 :jTSgnNRmO


八幡「例えば、だが。それが葉山だったとしてもおまえはその提案を飲んだのか?」

雪乃「なぜ突然葉山くんの名前が出てくるの」

八幡「別に葉山じゃなくてもいい。葉山グループのあいつらの内、誰かでもいいし。だから例えば材木座とか、戸塚…はいいとして」

雪乃「それだったら少なくとも熟考していたでしょうね。…そもそも、私は彼らとはあまり関わりもないし」




580:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 03:07:24.76 :jTSgnNRmO


八幡「俺なら大丈夫だったってわけか」

雪乃「まぁ…姉さんもそう思ったからあなたに頼んだのでしょうね」

八幡「…」

八幡「雪ノ下。なんか、おまえらしくないんじゃねえの」

雪乃「なんのこと?」

八幡「さっきから、やたら言い訳みたいに口ごもったりしてんじゃねえか」

雪乃「あなたこそ、さっきから何を苛々しているのよ」

八幡「だから、」


ガシッ




581:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 03:15:27.10 :jTSgnNRmO


八幡「俺だって男なんだよ」

雪乃「…痛いわ。離して」ギリ

八幡「そうだ。こうやって軽く掴んだだけでも、力の差は歴然だろ?」

雪乃「だから、何?力自慢ならまた今度に」グイッ

雪乃「…っ!?比企、」

八幡「分かってんのか?俺が力ずくで押さえつければ、女のおまえじゃ、簡単には逃げられないんだ…」




585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 03:28:44.15 :jTSgnNRmO


八幡「…」

雪乃「………。最低ね」

八幡「そりゃどーも。けど、こうなってたとしても可笑しくはないってことだ」

八幡「そんでもって、そうなった場合は全面的に俺が悪いんだろうな」

雪乃「…」




587:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 03:34:57.13 :jTSgnNRmO


雪乃「分かったから、離してちょうだい」

八幡「分かってないだろ。今こうしてるこの場で、押し倒されるかもしれないって話をしてるんだよ」

雪乃「あなたに」

八幡「俺にはできないって?それとも今まで間違いがなかったからか?それとも」

八幡「俺にならそうされても構わないってことか?」




593:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:03:10.41 :jTSgnNRmO


雪乃「な、にを、言って」

八幡(ここで止めておけ。俺は言うべきことを間違っている)

雪乃「…」

八幡「…っ」

八幡「おまえが…何を考えてんのか、俺にはよく分からん」パッ

雪乃「…ぁ」

八幡「酷いことして悪かった。全面的に、俺が悪い…」




595:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:15:48.16 :jTSgnNRmO


雪乃「…」

雪乃「私だって…比企谷くんの気持ちが分からない」

八幡「」ハッ

雪乃「私に何故と聞いておいて、あなたは自分の考えを話さないじゃない…」

八幡「…」

雪乃「比企谷くんは疚しい気持ちがあったから、こんな突拍子もない頼みでもきいてくれたの…?」

八幡「…」




598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:29:01.46 :jTSgnNRmO


雪乃「あなたはどうして私の恋人役を引き受けてくれたの」

八幡「…」

八幡(あぁ、何て回りくどいんだろうな)

八幡(ぐるぐると同じような言葉を投げ合って、お互いに決定的な言葉を避けてる)

八幡(そんなんで、結論が出るわけがない)




601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:35:55.23 :jTSgnNRmO


八幡「雪ノ下。俺帰るわ」

雪乃「…っ、そう。分かったわ。今までありがとう。可笑しなことに付き合わせてしまって、本当に…」

八幡「そんでさ、日曜空けといて」

雪乃「えっ?」

八幡「もともと日曜までだったんだし、他に予定はないだろ?だったら、そのまま空けといてくれ」

雪乃「何故…?」

八幡「何故って」



八幡「で、デートだよ」




604:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:45:37.34 :jTSgnNRmO


小町「あれ。お兄ちゃんだ」

八幡「あ゛ーーーー…」ドサッ


小町「えっ。ちょっとー、帰ってきてそうそう玄関でへたり込まないでよ」

八幡「あ゛ーー…」

小町「なになに、何かあったの?ていうかお兄ちゃん、今までどこ行ってたの?心配してたんだからね?あ、今の小町的にポイント高い!」

八幡(友達んち行くっつってたのに心配か…あの言い訳は通じてなかったんだなやっぱり)




606:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:49:56.11 :jTSgnNRmO


八幡「小町。変なこと聞くけど」

小町「今のお兄ちゃん最高に変だから大丈夫、何?」

八幡「何が大丈夫なんだよ…おまえがもし彼氏とデート行くならどこがいい?」

小町「っは?」

八幡「あーいいわ。やっぱ今の無し」

小町「えっ何それ。どういう意味?」

八幡「何でもない」




607:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 04:53:35.78 :jTSgnNRmO


小町「何でもなくないじゃん。気になる気になる!えっお兄ちゃんデートするの?誰と?」


八幡「誰も俺の話だなんて言ってないんだけど」

小町「えー!もしかして由比ヶ浜さん?」

八幡「だから」

小町「じゃあ雪ノ下さん?」

八幡「…」

小町「うわー!お兄ちゃんについに春がキター!」




608:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 05:00:01.25 :jTSgnNRmO


小町「えっとねー。ベタだけどやっぱり遊園地とかいいと思うんだよね。一日中遊べるし!」

八幡「遊園地か…おまえやっぱり俺の妹だな」

小町「なにそれ。でもいいなー、私も行きたーい」

八幡「遊びでいくんじゃないから」

小町「?遊びでしょ?」




674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 11:04:20.38 :jTSgnNRmO


日曜日

小町「ふあぁ。あれ、お兄ちゃんもう出掛けるの?」

八幡「あぁ。何かすげえ混むらしいからな」

小町「そうだねぇ。あ!お土産はねー」

八幡「見る暇あるか分からんぞ」

小町「分かったー。あとで欲しいやつメールするね!」

八幡「はいはい。さてと」

八幡「行ってきます」




676:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 11:09:54.56 :jTSgnNRmO


駅前

八幡(あ、あの後ろ姿は雪ノ下か?)

八幡「おーい、雪ノ」

雪乃「…!」ビクッ
雪乃「おはよう。…八幡」

八幡「え?あ、あぁおはよう」

八幡(雪ノ下って呼び掛けるつもりだったんだが…)

八幡「いや、いいか」

雪乃「なに?」

八幡「いや別に。待たせて悪いな、行くか」

雪乃「えぇ…」




705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 14:11:09.25 :4ZYpeS5Y0


雪乃「それで、今日はどこへ行くの?」

八幡「ディスティニーランド」

雪乃「え!?」

八幡「お前好きだろ?」

雪乃「べ、別に好きじゃないわ まぁ嫌いでもないし好きか嫌いかどちらか選択されれば嫌いを選ぶ人は少ないと思うわ
    私も別に…」

八幡「はいはい 早く行こうぜ」
(笑顔駄々漏れですよ雪ノ下さん…)

雪乃「そうね 時間がもったいないわ早く行きましょう」




707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 14:16:15.20 :4ZYpeS5Y0


八幡「なぁ… 買いすぎじゃね?」

雪乃「そんなことないわ普通よ」

八幡「そうですか… まぁお前がいいならいいけどよ…」
   (パンさんグッズ総なめかよ)

雪乃「後これも ええ、それは自宅へ これは持って帰るわ」

店員「ありがとうございましたー」

八幡「そろそろ飯にしようぜ」

雪乃「そうね いい時間ね」




708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 14:24:20.23 :4ZYpeS5Y0


八幡「しかし、こういうところってすごく高いよな 学生には辛い値段設定だ」

雪乃「確かに学生には厳しい値段設定かもしれないわね だけどここは夢を売ってるのよ
    みんなに楽しんでもらおう、夢の世界を体験してもらおうとしてそれに全力を尽くしているからこそ
    そのクオリティを保つためには運営資金が必要なのよ」

八幡「夢を見るのにもお金がかかるなんてなんて世の中だ 夢ってお金になるのかー俺の夢売れないかな」

雪乃「八幡のくだらない夢なんて誰が買うのよ」

八幡「いやいや買い手が付く可能性だってなきにしもあらずだろ いやないか ないな」

ワーワーキャーキャー ハイチーズ パシャ ワー

八幡「しかし、どうしてあそこまではしゃげるんだろうな…」

雪乃「私達には到底出来そうにないわね…」

八幡(ん?あそこで一人で写真撮りまくってる女性って…
    何してんですか先生…    早く誰かもらってやれよ…)




710:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 14:32:53.75 :4ZYpeS5Y0


八幡「さて、他にも周るか」

雪乃「そうしましょうか」

八幡「…」

雪乃「?」

八幡「…あー…」

雪乃「どうかしたの?」

八幡「ほら」

雪乃「なに?私にお手をしろと?冗談でしょ それはあなたの役目よ」

八幡「俺の役目ってなんだよ決まってんのかよ ちげーよ ほら なんてーの?一応今日まではか、彼氏役だからさ
    手ぐらい繋いでもいいんじゃねー…かなと…」

雪乃「…そ、そうね リードするのが彼氏でしゅ…ですからね」

ギュ

八幡「…」

雪乃「…」

八幡「…いくか」

雪乃「はい…」




713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 15:00:18.79 :4ZYpeS5Y0


八幡「…」

雪乃「…」

八幡「なぁ雪乃」

雪乃「ひゃいっ ンンッなにかしら?」

八幡「何に乗る?」

雪乃「そうね パンさんのバンブーハントとかどうかしら?あれなら男性も楽しめると思うし一般的な
   感性からも行ってアトラクションとして感性されてると思うわ 年齢層的にも大人から子供まで
   十分に楽しめるように設計されていると思うし…」

八幡「わかったわかった お前さ、恥ずかしさを誤魔化すときに理論武装っぽく早口でまくし立てる癖辞めたほうがいいぞ」

八幡「旗から見てると必死乙ってなってるから」

雪乃「べ、別に恥ずかしくなんてないし、誤魔化してもいない…のだけれど…」

八幡「乗りたいのなら素直に乗りたと言っていいと思うぞ 可愛いのなら可愛いと言っていいと思うし」

八幡「好きなら好きって言ってもいい 誤魔化し偽ることなんてないと思う」

雪乃「…」

雪乃「…なら  ならはちま あなたはどうなの?」

雪乃「あなたは 比企谷八幡は好きものに好きとちゃんと言えるの?」




715:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 15:12:16.96 :4ZYpeS5Y0


八幡「俺は…」

雪乃「…」

八幡「俺は言えるぞ」

雪乃「…そう あなたが言えるのなら私も言わないといけないわね」

八幡「…ならバンブーハントに行くか」

雪乃「そうね 私はそれに乗りたいわ」




720:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 15:25:31.66 :4ZYpeS5Y0


八幡「そろそろパレードの時間だ」

雪乃「行きましょう パンさんカーだけは見逃したくないわ」

八幡「了解」

雪乃「ぁ…」

八幡「なんだ?」

雪乃「あの…多分人が沢山いるから、その… はぐれるとこまるから… て、手を…」

八幡「お、おう…そうだな」

ギュ

雪乃「…いきましょう」




737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 15:37:17.60 :4ZYpeS5Y0


八幡「さて、閉園時間より前に出ようぜ そろそろ電車が混みだすだろ」

雪乃「そうね…」

八幡「どうした」

雪乃「今日は楽しかったわ」

八幡「そうか」

雪乃「多分今まで一番楽しかったと思う 違うわね楽しかったと断言できる」

八幡「それは言いすぎだろ」

雪乃「言い過ぎではないわ 今日はここに来られて本当に良かった」

八幡「そりゃ良かった。誘ったかいがあったってもんだな」




739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 15:54:25.68 :4ZYpeS5Y0


八幡・雪乃『おかえり』

八幡・雪乃『くくっ』

八幡「あー疲れた」

雪乃「だらしのない男ね、と言いたいところだけど 私ももうクタクタだわ」

八幡「雪乃は体力だけはないからな、途中であんなに休憩するとは思わなかった」

雪乃「仕方ないじゃない 私だって本当はもっと遊びたかったわ」

八幡「そうか あー喉乾いた 雪乃紅茶でいいか?」

雪乃「私がやるわよ」

八幡「いいから休んでろって」

雪乃「…でも」

八幡「疲れてるんだろ」

雪乃「…」




741:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 16:03:48.86 :4ZYpeS5Y0


八幡「ほい」コト

雪乃「…ありがとう」

八幡「さて、もう12時だ」

雪乃「…ぁ」

八幡「俺の役目は今日で終わり もうここに来るともないだろう」

雪乃「…待って」

八幡「明日学校でな」

雪乃「待ちなさい」

八幡「疲れてるだろうからゆっくり寝ろよ じゃぁな」

雪乃「待ちなさいと言ってるでしょう!」

八幡「…」




743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 16:21:21.81 :4ZYpeS5Y0


八幡「なんだ、”雪ノ下”」

雪乃「ッ…」

雪乃「あなたは昼間私に言ったわね、『好きなら好きって言ってもいい 誤魔化し偽ることなんてない』と」

八幡「…あぁ」

雪乃「ならあなたに問うわ、あなたは 比企谷八幡という人間はこの数日のことをどう思っているの?」

八幡「…楽しかった 正直最初はめんどくさいと思ってた」

八幡「俺は他人と一緒にいるのが得意ではないし、一人の時間が大好きで大切にしたいと思ってる」

雪乃「…」

八幡「だけど…お前と、雪ノ下雪乃と過ごす時間は嫌いじゃなかった」

八幡「おそらくはお互いぼっちを拗らせすぎてお互いの領域に踏みこない距離がわかっていたからだと思う」

雪乃「私もそれは同じよ 今までの時間嫌いじゃなかった むしろ楽しいとさえ思っていたわ」

八幡「お前もそうか…」

雪乃「なら!」

八幡「だけど、これで終わりだ」

八幡「俺とお前は変わらない 踏み込まない 距離を保つ だからのこの数日だったんだろ」




748:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 16:44:08.24 :4ZYpeS5Y0


八幡「ふー…お前も一旦頭冷やせ なんつーの?今のお前はお前らしくないぞ」

雪乃「…あなたらしい返答ね」

八幡「…」

雪乃「あなたはずっとその距離を誰とでも保っていく気?」

八幡「そうだな 俺は自分が好きだ 変える必要はない」

雪乃「でもあなたは他人を変えていくのよ それってずるくない?」

八幡「俺が人を?まさか」

雪乃「由比ヶ浜さんは無理やり周りに合わせようとすることを辞めた」

雪乃「材なんとかくんは好きなものを貫き通すことを覚えた」

雪乃「戸塚彩加くんは強さを得たわ」

雪乃「川崎沙希は弟を理解し、問題も解決した」

雪乃「鶴見瑠美さんは見限った世界をまた信じることにした」

雪乃「そして…雪ノ下雪乃はあなた、比企谷八幡に救われた」

八幡「…俺は何もしてねーし、何も出来ねーよ」




756:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 17:00:17.64 :4ZYpeS5Y0


雪乃「そう言って他人ではなく自分を誤魔化すのね」

雪乃「あなたはもっと自分を信じてあげるべきだわ」

八幡「俺は自分が大好きだって言ってるだろ」

雪乃「ではなぜ、自ら悪役を演じるの?なぜ自分を傷つけて犠牲にしてまで他人を助けるの?」

雪乃「あなたは自分のことを取るに足らないと思ってるのではなくて?」

雪乃「そしてそれを演じるべく悪者になろうとする」

雪乃「私はそんなあなたを見ているのが辛い」

八幡「なら見なければいい 無視すればいい 俺にそんな価値なんてない」

雪乃「ふざけないで!見るな?無視しろ?出来るわけないじゃない!」

雪乃「私はもう既にあなたを、比企谷八幡という人間を知ってる もっと知りたいとさえ思っている」

雪乃「他人に興味がなかった私が!あなたをもっと知りたいと思っているのよ」

雪乃「私や由比ヶ浜さん、他のみんなが少なからず好意を寄せている人間が『自分は最低で無価値だ』と言ってる」

雪乃「私に謝りなさい、由比ヶ浜さんに謝りなさい、戸塚くんに謝りなさい。みんなに謝りなさい」

雪乃「そして、認めなさい あなたは無価値なんかじゃない 一人なんかじゃない」

雪乃「他の誰も認めなくても、私が認めてあげる 私だけは絶対に比企谷八幡という人間を否定しないわ」




766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 17:22:25.72 :4ZYpeS5Y0


八幡「…」

雪乃「あなたが他人のために自分を傷つけるのは…辛いのよ」

雪乃「文化祭の時、スローガンの時すごく嬉しかった」

雪乃「最後の相模さんの件でも、あなたのことを蔑んですらいる人すら自分を犠牲にして救ってしまう」

雪乃「でも、あなたが傷つくことないじゃない」

雪乃「なぜそこまでするの?出来るの?」

八幡「…別に犠牲になんてなったつもりはない ただ…」

雪乃「ただ?」

八幡「…お前の頼みだったから 依頼を受けて頑張って体調を崩してまで無理してるお前を見てられなかったから…」

八幡「何でもかんでも一人で抱え込んで、首が回らなくなってもそれでも頑張って…」

八幡「そんなお前を見ていられなかった…んだと思う」

八幡「俺は…雪ノ下雪乃に憧れていた」

八幡「お前の生き方に憧れていたんだ…」




768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 17:32:09.72 :4ZYpeS5Y0


八幡「お前は俺が目指している人間そのものだったんだ…」

八幡「だから、近くにいようと友だちになりたいとさえ思った」

雪乃「やっと…やっと素直になったのね…でも」

雪乃「無理よ わたしはあなたと友達には絶対なりえないわ 前に言ったでしょ」

雪乃「でも…その先なら私たちは進めると…思うの」

八幡「…それは」

雪乃「私はあなたを認めて、あなたは私に憧れる」

雪乃「存在を認め合ったのだから、その関係もはっきりさせましょう」

雪乃「私は…」

雪乃「私はあなたを 比企谷八幡のことが好きです」




787:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 18:36:37.78 :4ZYpeS5Y0


雪乃「あなたと一緒の時間が好きです」

雪乃「あなたの捻くれた理論武装が好きです」

雪乃「あなたの斜に構え物事を人と違った視点から見る性格が好きです」

雪乃「あなたの人のために自分を傷つけるのは...好きではないけど嫌いじゃない」

雪乃「あなたの優しさが好きです」

雪乃「あなたの死んだ魚のような目は嫌いです」

八幡「ひでーな」

雪乃「ふふ…」

雪乃「で、あなたはどうなの?」

雪乃「女の私にここまで言わせて、今までのように屁理屈を行って逃げるのかしら?」




791:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 18:44:23.93 :4ZYpeS5Y0


八幡「…流石にここまで来てそれはないだろ」

雪乃「そう…なら返事を聞かせてくれると嬉しいのだけれど?」

八幡「俺は…その…こういったことは初めてで上手く言えないけど」

雪乃「わかってるわ」

八幡「俺も 雪ノ下雪乃が好きだ」

雪乃「…それで?他にも言うべきことがあるのではなくて?」

八幡「お前… ホント意地が悪いな」

雪乃「あら?今更それを言うのかしら?」

八幡「確かに今更だな  ふぅ… 俺と付き合ってください」

雪乃「はい」




796:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 18:59:09.16 :4ZYpeS5Y0


~数日後~

陽乃「ひゃっはろー」

八幡「…こんにちは」

陽乃「つれないなー 将来の君の義姉さんなんだぞ?」

八幡「なんでもう知ってるんですか…近い近い」

陽乃「雪乃ちゃんにカマかけたらあっさりボロが出たわ」

八幡「あいつ…」

陽乃「いやー問い詰めた時の雪乃ちゃん可愛かったわよー しどろもどろになりながら顔真っ赤だったし」

八幡「ほんと意地が悪いな」

陽乃「まさかあんな雪乃ちゃんが見られる日が来るなんて」

八幡「どうせ最初から狙ってたんでしょ」

陽乃「多少はね でもこんなに早く結果が出るなんて思ってはなかったわよ」

陽乃「私の与り知らない所ですでにある程度は立ってたのかもね」

八幡「なんなんですかそれ」

陽乃「んふー ふらぐよふらぐ♪」




801:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:09:29.13 :4ZYpeS5Y0


雪乃「人の家の前で騒がないでくれるかしら?鬱陶しくて仕方がないのだけれど?」

陽乃「あ~ら雪乃ちゃ~ん」

雪乃「姉さんなにか用かしら?私はまったく用がないので用があっても帰ってちょうだい」

陽乃「つれないなー 将来の弟くんと一緒になって私を邪魔者扱いするのね よよよ…」

雪乃「なっ!?」カァッ

陽乃「あらあらどうしたの顔が真っ赤よ?」

雪乃「ば、馬鹿なこと言ってないで要件を言いなさい」

陽乃「お母さんが、高校卒業したら一度家に戻って来なさいって」

雪乃「…」

陽乃「もちろんはちまんも連れてね」

八幡「え?まじ?俺殺されちゃうの?」

陽乃「どうだろうねー 私より怖いからねぇ」

八幡「レベル1勇者が棍棒片手に魔王城に放り出される気分だ」

陽乃「あはは 上手い例えだね 今の君ならそうかもね」




805:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:15:59.68 :4ZYpeS5Y0


雪乃「安心しなさい八幡 私がしっかり教育してあげるわ」

八幡「うへぇ…」

雪乃「なに?嫌なの?」

八幡「嫌じゃないけどよ…お前容赦無いからな… まぁお前らしくていいけどよ」

雪乃「そ、そう…」

陽乃「あーこりゃ昼間から家の前でいちゃつかないでくれるかな?」

八幡・雪乃『べ、別にいちゃついてなんかっ』

陽乃「はー熱い熱い 私の用事は終わったしこのへんで帰るね」

雪乃「さ、さっさと帰りなさい 二度と来ないでもいいから」

陽乃「はちまーん まったねー 雪乃ちゃん泣かせたらただじゃおかないわよー」

八幡「泣かされるのは俺だって~の」ボソ

雪乃「なにか言ったかしら?」

八幡「別に」




809:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:23:56.02 :4ZYpeS5Y0


雪乃「さ、行きましょうか」

八幡「…いいんだな」

雪乃「ええ、筋はちゃんと通しておかないとね」

八幡「みんなびっくりするだろうな」

雪乃「そうね…特に由比ヶ浜さんには叩かれても仕方ないと思うわ」

八幡「…」

雪乃「…気づいてはいたのでしょう?」

八幡「あぁ… 戒めて戒めて遠ざけて、それでも近寄って擦り寄って来てくれた…」

雪乃「それでも私を選んでくれたのね」

八幡「だからこそのけじめだな」

雪乃「ええ」

雪乃「大丈夫 きっとわかってくれる 私はこの手を離したくはないから」ギュ

雪乃「ディスティニーランドで繋いだ時、初めて離したくない離れたくないと思った手だから」

八幡「俺もだ…」

雪乃「そう…」




815:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:31:37.46 :4ZYpeS5Y0


雪乃「ところで八幡」

八幡「なんだよ」

雪乃「あなたの夢って何?」

八幡「そうだな… 親父のようにサラリーマンになって平々凡々と目立たず暮らしていくことかな」

雪乃「専業主夫じゃなかったの?」

八幡「お前がさせてくれないだろ」

雪乃「それって…」カァァ

八幡「おい、恥ずかしいから黙るな」

雪乃「…ならその夢私が買うわ」

八幡「は?何いってん…」


  『八幡「夢を見るのにもお金がかかるなんてなんて世の中だ 夢ってお金になるのかー俺の夢売れないかな」

   雪乃「八幡のくだらない夢なんて誰が買うのよ」

   八幡「いやいや買い手が付く可能性だってなきにしもあらずだろ いやないか ないな」』

雪乃「だからこの手は離さないでね」

                                     ~おわり~




816:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:32:23.58 :dM+vtvCZ0

おつ!




828:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:40:58.29 :/K9I3A5bT


良かったよ!




833:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:45:29.34 :bxAG53fkO

お疲れさま




838:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 19:51:36.80 :MnWSWgkp0

おつうううう




851:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/27(木) 20:22:29.13 :4ZYpeS5Y0


FROM 平塚 静            22:34
TITLE nontitle

こんばんは 今日のお二人のお話大変驚きました。まさかあのお見合いの件から数日でお二人が付き合うことになるとは思ってもいませんでした
あの雪ノ下さんと比企谷君がまさか付き合うとは誰が予想したでしょうか?いやいや悪い意味で言ったんじゃありませんよ(笑)
二人の関係がより二人の人間性を高めていけるのであればこんなに嬉しいことはありません
奉仕部顧問としてもお二人が成長して学校を卒業出来るということは大変嬉しい限りです。
時に比企谷君が卒業後ラーメンを食べに行くという話なのですが、やはり雪ノ下さんという彼女がいる手前二人っきりというのは少し困るかもしれませんね。
別に比企谷君とふたりきりだからどうこうということはないのですが、やはり

パタン

八幡「こええよ 卒業ってまだ先だし あとこええよ ほんと誰か貰ってやってくれ…」


                                   ~おわり~
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