沙織バジーナ「京介殿今日もお口でいいでござるか?」

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26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 01:19:50.45:+S3aTET90


沙織「京介氏、今日もお口でいいでござるか?」

京介「あ?ああ、わかった」

京介「じゃあいくぞ。~~♪」

沙織「……んっ、ああっ。こんな感じでいいでござるか?京介氏」

京介「……」



京介「……ふぅ」

沙織「いやあ、京介氏はさすがでござるな。いい音色を出しまする」

京介「……いい加減俺のサックスにそういう言い方をするのはよそうぜ」

沙織「だって面白いんでござるもの」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 01:26:41.15:+S3aTET90


沙織「京介氏の舌使いも上達してきたでござるな。最初のおぼつかなさが嘘のようでござる」

京介「割と間違った表現じゃないから困る」

時系列から遡るように話していくと、今俺は沙織のマンションの一角にある防音スタジオで沙織と二人っきりである。
どうしてそうであるかといえば、まず俺は大学受験の結果、神奈川の某大学に入学することになった。
そこで新入生として1人暮らしをするようになる過程で何かしら手に職をつけようと思い近くに住まう沙織に相談を持ちかけたところ、

「それなら音楽でも始めてみてはいかがでござるか?」

との返答を得た。


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 01:34:19.79:+S3aTET90


京介「けど音楽って一口に言っても例えば楽器とかどうするんだ?デパート内の楽器店とか覗いたことあるが諭吉が10枚は軽く飛ぶだろ」

そんな金がただでさえ1人暮らしの俺に捻出できようとは思えん。

沙織「京介さんはわたしを誰だと思ってるのですか。楽器の一つや二つわたしにかかればちょちょいのちょいでしてよ」

急にメガネを取ってドヤ顔をされても困るが。

京介「はぁ……いや、でもいくら減るものじゃないったって悪いよ」

スチャッ 
沙織「どうせあれらもここで眠らせておくよりも京介氏に使ってもらったほうが楽器も喜ぶでござるよ」

京介「あれらも、ここで……ってことは、ここに相当数の楽器群があるってことなのか?」

沙織「平たく言えば姉の遺産でござる。まさかこんな形で日の目を見ようとは思わなかったでござるが」

京介「……ふぅん……」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 01:40:53.62:+S3aTET90


京介「てっきり姉貴もガチオタなもんだとばっかり思っていたが」

沙織「ああ、そういえば京介氏にはその辺のことは話していませんでしたな。あの人は『なんでも試してみるもんさ』を地で行く人でしたので」

沙織「彼女からすればオタク趣味も音楽も等価なのですよ、好き嫌いはあれどそこに優劣はありません」

そう答える沙織の表情は誇らしそうでいて切なそうななんとも言えないものだった。

沙織「閑話休題でござる。ま、なんにせよこの区画のすぐに音楽室がござるので行ってませうか。百聞は一見に如かず、でござる」

京介「……それもそうだな」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 01:49:10.37:+S3aTET90


沙織「着きましたぞ。さあさあ、なんでも手にとって試奏してみてくだされ」

ガラッ

京介「うわっ……こりゃすげえな」

京介「ギターベースドラムのけいおんセットにピアノやヴァイオリン、マリンバやティンパニまであるのか」

京介「そんじょそこらの楽器店より品揃えがいいんじゃないのかこれ」

ブルジョワの力とはかくも恐ろしきものか。これなら沙織の眠らせておくよりも云々も頷けようというもんだ。
色々物色していると俺は金管・木管といった吹奏楽器の欄に目が滑った。

京介「これは……サックス、だっけか」

沙織「ほほう、京介氏サックスとは随分主張したがりな楽器に目が行きましたな」

京介「?」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 01:56:30.28:+S3aTET90


沙織「さよう。現代の流行り音楽には大抵サックスが存在し、そして大抵センターや美味しいソロをかっさらうのでござる」

沙織「柔らかく響く音色はジャスコなどと揶揄されたりもしますが、ジャズやフュージョンなどでも花形の人気楽器ですな」

京介「ふぅん……にしても沙織、やたらめったら楽器に詳しいな」

沙織「レディとしての嗜みとしてレッスンをさせられたりしていましたもので」

京介「へぇ、何ができるんだ?」

沙織「主にはピアノにヴァイオリン、フルートあたりですかな。それに他の木管楽器も少々」

京介「……なんというか、さすがのお嬢様だな。目に浮かぶほどのテンプレだ」

素のこいつの演奏を生で見ようものなら、う、美しい……ハッ!とかなる自信がある。というか、実際なった。


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 02:02:07.85:+S3aTET90


沙織「それで、京介氏は件のサックスがお気に召したのでござるか?」

京介「せっかく演奏するならカッコつけたいからな」

沙織「ミーハーでござるな」

京介「自分でもそう思う」

沙織「まあサックスは音も比較的出すだけなら出しやすいほうでござるし、木管だったら拙者も少し嗜みがあるので良かったらお教え申します」

京介「本当か?そりゃ重畳だ」

沙織「……拙者としても京介氏と過ごせる時間が増えるのは僥倖でござるからな」 ボソッ

京介「え?」

沙織「なんでもないでござるよ」 ニコッ


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 02:17:30.27:+S3aTET90


そこから沙織のしごきが始まった。無論レッスン的な意味で。
俺個人としてはインプロヴィゼーション的なもの――簡単に言えばその場でのアドリブ演奏――にあこがれたのでジャズ研に籍を置かせてもらっていたりもするが、サークルの活動外では専ら沙織の世話になっていた。
沙織は素の状態で教えてくるのででかさゆえの威圧感と美しさが同居していろんな意味で目のやり場に困る。

京介「スケールのロングトーンが終わったぞ」

沙織「なかなか音が良く伸びるようになってきましたね。じゃあ次はBPM60の8分で階段をやりましょう。Ebからですわ」

京介「えっと、これはアルトだからドから順繰りのだな?了解だ」

沙織「大分飲み込みが早くて助かります」

京介「まあ、師匠がいいからだよ」

沙織「ふふっ、お世辞だとしてもうれしいです」

一瞬ドキッとした。本当にこいつはこういう微笑みが絵になりすぎるから始末が悪い。



なんかどうしても専門用語ばかりになってしまってすまない


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 02:31:40.53:+S3aTET90


沙織「うーん、スラーではなかなかいいですけどテヌートやスタッカートは安定しませんね」

京介「スラーは息を入れ続ければいいから気持ち楽なんだがな。一度音を切る系のは意識を入れづらい」

沙織「コツとしては息を止めるのではなく、舌を利用して音を一時的に止める、という感覚です。一回ごとに息を入れなおすのでは非効率だし音も安定しません」

京介「理屈の上ではなんとなくわかるんだがな……」

沙織「ちょっと一旦お貸し願えますか?」 ヒョイッ

京介「えっ」

沙織「~~♪」

京介「(か、間接キス……)」

沙織「リードに特に問題はないようですわね。だいたい例としてはこんな感じです」 ヒョイッ

京介「……///」

沙織「京介さん?顔が赤いですけどお熱でもあるんですか?」

京介「いや・・・・・・なんでもない」

まったく自然でてらいもないということは、もう『そういうもの』なのだろう。
ここで変に穿つのも面倒だったので俺は無心で返されたサックスに口をつけた。
その日以降割と日常茶飯事でこういうことが起こっていることを知り、この楽器を選んでよかったと下種な部分で得心した。


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 02:48:34.50:+S3aTET90


そんなこんなでかれこれ2ヶ月が経ち、ある程度俺の基礎力が高まり曲に対しても挑戦できる余裕が出て来たあたりで沙織から提案があった。

京介「アニメ・ゲーム音楽のアマチェア演奏ライブ?」

沙織「ええ。そういう話が持ち上がってきたのでぜひ参加してみると面白いのではないかと。拙者も何かしらで参加するゆえ」

京介「けどたった2ヶ月程度の俺がそんなのに参加しても迷惑になるだけじゃ……」

沙織「ちっちっち。京介氏、音楽とは『音を楽しむ』で音楽でござるぞ。上手い下手だけで音楽の質は決まりませぬ」

京介「そうは言うけどな、理想論は理想論だろ」

沙織「だからって何もしなければ怠惰に屈するだけでござる。偉い人は言いました」

沙織「"イベントに参加すると元気になるなあ!目的を意識するから上達することに実感を持てる!"」

京介「……まあ確かに何かゴールを持つってのは大事だな。まったくその通りだ」

沙織「まだ1ヶ月時間がありますから、黒歴史にならないよう必死で練習して封印しましょうぞ!」

京介「誰が上手いことを言えと」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 02:55:56.95:+S3aTET90


沙織「それに、これにうってつけの曲が用意してあるのでそうろう」

京介「これは……メルルの戦闘曲にマスケラの劇中曲か」

沙織「我々の楽器に合うよううまいことアレンジしてもらっています。こういうことが出来るのも音楽の醍醐味ですな」

京介「まあ、下手なJ-POPなんかよりよほど馴染みがあるのは確かだが」

沙織「京介氏が颯爽とこれらのテーマを吹きこなせばきりりん氏や黒猫氏などジュンジュワーでござるよ!」

京介「色々釈然としない表現だがまあいい。あいつらが喜びそうな曲ならモチベも維持しやすそうだし、いっちょやってみるか!」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 03:10:12.99:+S3aTET90


京介「ところで俺ら二人だけでやるわけじゃないよな?」

沙織「然り。まあやってやれないことはないのでござるが……まあ京介氏に負担を強いるのは酷ですからな」

京介「流石にな。で、どうするんだ?」

沙織「とりあえず姉と旧知の方々からギターベースドラムを演奏していただくことになりました。あまり使いたくなかったカードではありますが」

どうもこいつは姉の話になると妙に影を落とすな。嫌いって訳でもなさそうだが……

沙織「あと、とある経緯で知り合ったボーカルの子をひとり」

京介「ボーカル……?何かその単語に引っかかりを感じる。なんだっけ……」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 03:18:54.17:+S3aTET90


沙織「あ、そうです京介氏」

京介「いやまさか……ん?どうした沙織?」

スチャ
沙織「顔合わせの際、わたしと京介さんは恋人ということにしてありますので」

京介「!?」

沙織「音楽を嗜む人って好色家が多いんですよ。だから予防線としてです」

京介「あ、そ、そうか……」

沙織「そういうことなので、よろしくおねがいしますね。では」 スタスタ



京介「……あの笑顔は反則だろ」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 03:28:16.07:+S3aTET90


顔合わせ初日

京介「サックスで乗らせていただきます京介です。宜しくお願いします」

沙織「同じくピアノとヴァイオリンを務めさせていただきます沙織です」

ギターベースドラムの方々も順々に挨拶を済ませていった。

沙織「あら、ボーカルの子がまだ来てませんね」

京介「そうそう、そのボーカルの"子"って女の子なのか?」

沙織「ええ、高1の女の子です。きりりんさんと同じ学校に入ったと聞きましたが……」

京介「……」

ドタドタ バタンッ

???「遅れてすみませんっ!」

京介「……!!」

???「ボーカルをやらせていただきますかなかなです――って……オメー桐乃の彼氏!?」

京介「や、やっぱりお前か!!」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 03:36:24.58:+S3aTET90


加奈子「なんでオメーがこんな所にいやがる!」

京介「それには色々経緯があるんだが……とりあえず、俺はもう桐乃の彼氏じゃない」

沙織「そうです、今は現在進行形でわたしの彼ですわ」 ピキッ

京介「なんでそんなに笑顔なの沙織!?」

加奈子「桐乃から乗り換えて沙織さんにとか節操のねーヤローだな!」

京介「ぐっ……」

実際は付き合ってたわけでもないから振っても振られてもいないのだが説明するわけにもいかないので、仕方なく黙る。
にしても俺は3つ下の女子に罵倒される宿運でも背負ってるのか。


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 03:47:19.08:+S3aTET90


加奈子「まったく顔立ちは似ててもあの糞マネとは足元にもおよばねーな」

当人の前でそれを言い放つかい。というか実はそれなりに評価されてたことに素直に喜んでいいものか悩む。

京介「にしても沙織"さん"とか、どういう成り行きでこのクソg……加奈子と知り合ったんだ?」

沙織「うちの系列会社のイベントですわ。ギャラをはずむって言ったら二つ返事で」

京介「まあ……なんともはや」

相変わらず金に汚ねえ奴だな。それでポンと交渉する沙織も沙織だが。

加奈子「そういうわけだ。金もらうからにはマジでやるんで、期待していいぜ?」

京介「……ああ、そうさせてもらうよ」

なんにせよ期待できる戦力には違いない。俺は内心嘆息しながらにししと笑う加奈子に答えた。


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 04:02:36.79:+S3aTET90


俺らがやることになった2曲だが、それらの方向性は全く異なるものだった。

まずメルルのほうだが、軽やかなロリポップ的な雰囲気をかもし出すからっとした気持ちのいい曲である。
にもかかわらずこの曲はかかる場所が「メルルが雑魚的を殲滅する時」に流れるのでそのギャップが逆にいいと専らの評判である。通称処刑用BGM。
この曲は主に加奈子とギター、沙織のキーボードが主役なので俺は基本オブリガード(裏主旋)やハーモニーを担当するため、比較的気が楽だったりする。

次にマスケラのほうだが、こちらは「妖艶なる夜魔の女王」という曲で、艶やかでしっとりとした、かつ神秘的なメロディアスなロックだ。
こっちはギターと沙織のヴァイオリン、そして俺のサックスが複雑に絡み合うプログレじみたことをするため難易度がいささか高い。
三者三様にソロを吹いていくという意味ではジャズっぽい趣もあると言えるかもしれない。

正直まだ難しいことはよくわからなかったし自信もなかったが、沙織を筆頭にいろんな方々から手解きを受けたことはとても充実した日々だったと断言できる。
そして本番の日を迎えた。


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 18:43:25.18:+S3aTET90


ライブ当日・会場外

京介「へぇ……初めてきたけどなかなかいい会場(とこ)じゃないの……」

沙織「規模的にはそこまで大きくはありませんけどね。収容人数だと4~500人ってぐらいでしょうか」

京介「数で言われると結構なもんに感じるけどな」

沙織「要は20人×20人程度ということですからね。意外と人は詰めれば入るものということです」

京介「どう詰めても2人までしか入らないシェルターとかあったな」

沙織「兄さんは犠牲になったのです……」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 18:54:29.99:+S3aTET90


会場入り口

主催者側「おはようございまーす!正面がステージ、左側に楽屋があります」

主催者側「あとこれが今日のスケジュール表なので各自確認お願いします!」

京介「ありがとうございます」

沙織「さて、まずは荷物を楽屋に置いてからステージを見に参りましょうか」

京介「ああ。ところで俺らは楽器は自持ちでできたけど、ドラムの方とかは大丈夫なのか?」

沙織「モノがモノなだけにプレイヤーごとに付け替えたりする余裕はありませんからね。ここに置いてある一式で全員回すらしいですね」

京介「確かにオーケストラなんかも打楽器なんかは奏者が入る前からデンと置いてあるもんな」

沙織「無論各自で諸々の調整はしなければなりませんし、色々面倒ではありますがこればっかりは」

京介「大きな楽器持ちの苦労が偲ばれるなぁ」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 19:08:27.77:+S3aTET90


リハーサル楽屋

京介「沙織、このキーボードはそこでいいか?」

沙織「ええ。すみません、わたしの楽器なのに」

京介「アルトサックス一本とヴァイオリン・キーボードじゃどう考えても釣り合わないしな。それに……」

沙織「それに?」

京介「……いや、何でもない」

ここまで説明しなかったが、沙織は眼鏡をかけていないのはもちろん、夏場ゆえTシャツに膝上ぐらいまでのデニムパンツとかなりラフな格好である。
それにアルトサックスは基本肩紐1本で斜めに背負うので――後はわかるな?
こいつはもうちょっと自分のスタイルを自覚すべきだと思う。


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 19:18:36.18:+S3aTET90


ステージ

京介「ここで演奏するのか」

いざ立って見渡してみると広く感じるもんだ。
ステージ内ではさっき話に出たドラムセットをはじめとしてピアノなどの置き楽器の調整をしている様子が見える。

京介「みんな真剣そのものだな。俄然緊張してきたんだが」

沙織「最初は皆そんなものですわ」

京介「沙織は冷静だなあ」

沙織「場数を踏んでるだけですよ。同じことです」

京介「あのクソガキの図太さが今は羨ましいな……ってかそういやあいつはどうしたんだ?」

沙織「かったりーからリハまで寝る、とのことで」

京介「……やれやれ」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 19:31:57.07:+S3aTET90


リハーサル

加奈子「こんにちわぁ~メルルだよっ♪今日もはりきって殲滅していこぉ~!」

京介「あいも変わらず物騒なキャラだなぁ……」

なんだかんだ言っても演じてるときのこいつは殊更かわいいと認めざるを得ないとは思う。
普段のクソガキっぷりはどうにも言えんが、こいつもある種の天才なんだろうな。天才に変人が多いってのは本当だろう。
ある意味でこいつと沙織は似た者なのかもしれない。

問題は次のマスケラだ。全体的に曲調がサックス好みのせいでどうしても俺の動きがはっきり出るのだ。
実際俺の緊張っぷりは傍目からでも良く伝わっていたようで、ギターの方から「もうちょっと肩の力を抜いていいですよ」と諭される始末だった。うう、情けない。


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 19:45:35.38:+S3aTET90


楽屋前

プシュッ
京介「……ふぅ」

冷たいブラックコーヒーを口に入れて気を落ち着けようとするも、なかなか震えが止まらない。
ソロのところでスポットライトを入れるとは聞いてはいたが、まさかあれほど緊張するとは想像以上だった。
俺も必死で練習してきたつもりだが、今までソロがとちらなかったのは大目に見て6割ってところだろう。
右手を顔に当てていると、軽快な足音が近付いてきて俺の目の前で止まった。

加奈子「……なにしけたツラしてんだよ」

京介「……おまえは」

そう言うやいなや加奈子は俺の両頬をぐいと引っ張ってきた。

京介「てぃえめえにゃにひやがる」

加奈子「いいか良く聞きやがれ、オメーのミスなんかこの加奈子様のパフォーマンスの前じゃ霞んじまうんだよ」

加奈子「だから安心して吹きやがりな!」

京介「加奈子……」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 19:51:48.60:+S3aTET90


加奈子「……それに、オメーには誰かのために吹きたい、ってのがあるんだろ?」

京介「……ああ、そうだな」

加奈子「案外人のために頑張るってのも悪くないもんだって糞マネが教えてくれた」

京介「……ん?え?」

加奈子「話はそれだけだ、じゃあな!」

……多分加奈子なりに励ましてくれたんだろうな。素直じゃない奴だ。
しかし最後のほうの言葉はなんか引っ掛かりを感じたけどなんだったんだろう。

なにはともあれ少し気が楽になったし、あいつには感謝しなきゃな。


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:00:44.41:+S3aTET90


楽屋

ガラッ
京介「ん?沙織じゃないか」

沙織「すー……すー……」

京介「寝てる……?」

リハから出番まではそこそこ時間があるし、まあ不思議ではないのだが。
しかしこいつがこの姿でこんな無防備にいる姿を見るのは初めてかもしれない。
アッシュグレーの滑らかな髪、整った顔立ちにスタイル、すらりと伸びた足。
緩くなった緊張が別の意味で高まってきてしまう。思わず生唾を飲み込んだ。

必死で込み上がる衝動を抑え付け、平静を装いながら手近な椅子に座り込む。


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:09:58.31:+S3aTET90


沙織「……ん……あ……きょ、京介さん!?」

京介「お目覚めですか、お姫様」

立ち上がって恭しく礼をすると、沙織の顔がかあっと紅潮していった。

京介「安心しろ、何もしてないよ」

沙織「あ……う……」

こんなしどろもどろの沙織は珍しい。こんなのを見せられてからかってみたくならないわけがない。

京介「それとも、何かして欲しかったのか?」

沙織「っ、もう京介さんったら!」

京介「冗談だよ、今日の俺は紳士的だからな。というか緊張でそれどころじゃない」

無論寝るなんてできようはずもなかったので、そういう意味では俺は若干自嘲気味だった。


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:21:57.90:+S3aTET90


沙織「マスケラのことですか?」

京介「ああ、そうだ」

沙織「まあ緊張するなというほうが無理な話ですわね。けど、京介さん」

京介「ん?」

沙織「本番なんていくらミスしても構わないですよ。本番で一番重要なことは、弱気にならないことです」

沙織「極端な話、全く違うメロディーになったとしても構わないとすら思います」

京介「そうは言うがな」

沙織「『練習は本番のように、本番は練習のように』なんて言葉がありますが、こと音楽に関してはわたしは違うと思います」

沙織「音楽に正解なんてないのですから、本番は本番のように吹けばいいんですよ」

沙織「かく言うわたし自身にもそういう経験がありますから」

京介「沙織……」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:37:45.60:+S3aTET90


沙織「それに、もうひとつ。わたしは……」

沙織「わたしは……きりりんさん黒猫さん、そして誰よりも京介さんにこの曲を届けたいと思っています」

京介「……」

沙織「だから、わたしは迷いなく演奏できます」

そういう沙織の目はどこまでもまっすぐに俺を見つめていた。その真摯な表情に俺は息を呑まされる。

京介「沙織……俺は……」

ガラッ
ベースの人「30分前だからそろそろ衣装変えをお願いしm……」

京介「」

沙織「」

ベースの人「……」 バタン

見てみぬ振りをする情けがベースの人にも存在したらしい。


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:43:08.86:+S3aTET90


沙織「じゃ、じゃあ着替えてきますね」

京介「……おお」

なんかばつの悪い空気になってしまったが、沙織の気持ちで俺の心が暖かく満たされていくのを感じた。
俺が誰のために演奏するのか。そんなことはもうわかりきっていた。
さっきつねられた両頬にバシッと気合を入れ、俺は更衣室へと向かった。

京介「……行くぞ!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 20:54:14.10:+S3aTET90


結論から話すと、俺の初めてのライブ演奏は上々だった。

客の入りも8割方詰まっており、こういうタイプの演奏会の珍しさというものを感じさせられた。

各自コスプレをしての演奏であり、俺は漆黒の沙織は星くずうぃっちバルゴ(EX)、加奈子は曲目の関係上メルル2期の衣装だ。
さすがの加奈子の演技力といった印象で、ほとんど加奈子のオンステージといってもいいかもしれない。
とはいえギターソロも負けてはおらず、俺も俺で裏方なりに頑張れたのでとても清清しかった。

問題のマスケラだったが、あれだけ緊張していたはずだったのに不思議と演奏する際になってみるとなんともいえない高揚感に包まれていた。
ソロや掛け合いの部分も自信をもって吹き切ることができたし、何より楽しかった。本当に楽しかったとそう思えた。
そう思わせてくれたのが誰なのか、それはもはや言うまでもない。


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:04:28.39:+S3aTET90


自分たちの番が終わって余裕が出来た後に他のグループの演奏を聞いたが、どの人たちも自分達の演奏に魂を入れているのがひしひしと感じられた。
こういう共感を感じることができるようになった、というのもこのライブに出てよかったと思えた一因だろう。

一通りライブが終わりきり撤収したのは8時を回った頃だったが、打ち上げをしようという沙織の提案に則って6人で近くのファミレスへ向かった。

ドラムの人「楽しいライブでしたね……」

ベースの人「ああいう客との一体感がライブの醍醐味ですね」

ギターの人「加奈子ちゃんもさすがの一言でしたよ」

加奈子「だろォ?」

ギターの人「ええ。それとマスケラのお二方も。さすが恋人って感じの息の合いようでした」

京介「あはは、そうですね」

沙織「ありがとうございます」

そうしたライブの話を重ねるうちに時が流れ、10時を回ったあたりでお開きとなった。

京介「じゃあ、今日は本当にありがとうございました。また機会があればお願いします」

ベースの人「こちらこそ、ありがとうございました。お疲れ様です!」

京介「お疲れ様です!」

加奈子を含めた皆さんと別れ、俺は帰る方向が一緒の沙織と2人きりになった。


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:08:26.56:+S3aTET90


沙織「さて、じゃあわたしたちも帰りましょうか」

京介「ああ。……沙織」

沙織「はい?」

京介「今日、俺の部屋に来ないか?」

沙織「……京介さん」

京介「伝えたいことがある」

それ以上言葉は要らなかった。

沙織「――はい」

それからは互いに殆ど会話を交わさずに俺のアパートに辿り着いた。


28:桐乃と黒猫とのライブ後の絡み書くの忘れてた:2012/02/08(水) 21:18:01.85:+S3aTET90


それなりに常日頃掃除をしているのが役立ってすんなりと沙織を招き入れることに成功した。

沙織「ここが京介さんのアパートですか」

京介「近い割に実際来たのは初めてだったな」

沙織「そうですね……」

妙にそわそわして落ち着かない様子だ。そりゃそうだろうが。
ひとまず冷たい麦茶を用意すると、手近な座布団に腰を据えた。
疲れてそのまま眠ってしまいかねないので手短に本題に入ろう。

京介「……沙織は俺のために演奏するって言ってくれたよな」

沙織「はい」

京介「あの沙織がこんな風に俺なんかに積極的に迫ってくれることが俺は凄く嬉しい」

なんせ沙織は和を以て尊しと成す女だ。
前々のいきさつもあって沙織があいつらを差し置いてくるなんて事は本当に意外だったといえる。
そして沙織が"そう"決めたとあれば相当の覚悟と葛藤があったのだろう。
いろいろ聞いてみたいことはあったが、俺はとりあえず言いたいことだけは早急に言わねばなるまい。


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:27:00.92:+S3aTET90


京介「俺は桐乃のため、黒猫のため、そして何よりも――何よりも沙織のために演奏した」

意趣返しというわけでもないが、言われたことをそのまま返す形になった。

京介「俺は沙織が好きだ。沙織に付き合ってもらいたい」

沙織「京介……さん」

簡潔極まりないが、言いたいことは済んだ。後は沙織の返事を待つだけだ。

沙織「わたしも……わたしも、京介さんのことが好きです。大好きです」

準備はできていたがいざ言葉にされると俄然高まらざるを得なかった。俺も健全な男だ。
衝動的に押し倒してしまいそうになるがぐっと抑えて一言だけ振り絞るように伝えた。

京介「……シャワー、浴びてきなよ。俺のしかないけど着替えは用意しとくから」

沙織「あ……その……はいっ///」

ヤバイ可愛すぎる。落ち着け……素数を数えて落ち着くんだ……ッ!


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 21:50:18.81:5x70rOV10

バジーナ可愛いよバジーナ


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:36:06.46:+S3aTET90


沙織がシャワーを浴び始めたところで俺は手持ち無沙汰というか落ち着かなくて部屋を適当に片付け、沙織用の着替えを用意した。
どうせこれから脱ぐものをとも思ったが、湯冷めするのもまずいし、それに脱がす楽しみというのもある。
あとは机の中からゴムを取り出した。転ばぬ先の杖とはこういうことか。

ベッドの上に座り込んで所在無く両指をからめていると、風呂場のドアが小さく音を上げた。

沙織「上がりました」

京介「着替え、そこに置いてあるぞー」

沙織「了解であります」

少し時間が経って沙織が俺のシャツとジャージを着て出て来た。
湯上がりというバフステータスも相俟ってとてつもない色気を醸し出している。こいつ本当に高2か?

京介「じゃ、じゃあ俺も入ってくるな」

沙織「はい。行ってらっしゃいませ、ご主人様」

京介「…っ///」

沙織「ふふっ」

な、なんてヤツだ……
こいつは……強力すぎる!


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 22:48:13.80:+S3aTET90


すでに立ち上がりそうになる愚息をぐっとこらえて風呂場に入る。
なんというか……沙織の匂いに包まれている感じがする。
我ながら臭い感想だが事実だからしょうがない。
あまり沙織を待たせるのもアレなので、俺は念入りに体を洗いつつも手短にシャワーを済ませた。

着替えを済ませてからあえて仰々しく風呂場のドアを開けると、ベッドに座り込んでいた沙織の目がぱあっと輝いたように見えた。
沙織のすぐ隣に腰掛けて目と目が合う。

京介「お待たせした」

沙織「お待ちしておりました」

沙織「……ふふっ」
京介「ははっ」

妙に甘い空気が俺たちの周囲を包み込む。

京介「こんないい女をモノにできるんだから、俺はとんだ果報者だな」

沙織「わたしもですよ。京介さんは自分で思う以上にいい男だってのを自覚すべきなんです」

京介「お前もな。……じゃあ、行くぞ」

俺はそのまま沙織の肩を抱き寄せて目を瞑り、その唇を貰い受けた。


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:00:36.77:+S3aTET90


沙織「んっ……んんっ……ぷはぁ」

最初は唇を優しく重ね、そこから唇を舐めるように舌を割りいれていく。
そこから沙織の口内へと突き進め、文字通り口内を嬲っていく。
沙織もそれに応じるように舌を絡めてきてちゅぱちゅぱという隠微な音が互いの情欲を高めて行く。

沙織「きょ、京介さん……お上手ですね」

京介「耳年増なだけさ。口でのキスはこれが初めてだよ」

黒猫とのは頬だったしな。

沙織「わたしも初めてです。なんというか、こんなに気持ちの良いものだとは……」

心なしか……いや気のせいでなく沙織の瞳に潤みが差している。

京介「じゃあもう一度やるか」

間髪入れず沙織の口に貪る様に吸い付いた。沙織もなんの抵抗もなく受け入れてくれているのがとても嬉しい。
一度といっても当然言葉の綾で結局二度三度と何度も何度も磁石のように唇同士をくっ付けていった。


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:09:32.63:+S3aTET90


頃合いを見て俺は沙織の背後に周り、その耳たぶを舐る。

沙織「あっ……はぁんっ……」

くすぐったいのか弱いのか、沙織は温かな体をピクピクと震わせている。
その反応に満足しながらも俺は首筋へと舌を這わせ、シャツから見える鎖骨へと達する。

沙織「ひゃっ……ぅあっ……!」

沙織の体がさらにビクンと跳ね上がった。ただでさえTシャツ1枚のノーブラで拘束の無い果実がぷるぷると震えた。

京介「弱いのか?鎖骨」

沙織「は、はい……」

京介「じゃあもっと舐めてやる」

沙織「きょ、京介さんいじわ……ひぅっ!」

京介「(ヤバイ何これ楽しい)」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:25:06.07:+S3aTET90


順調に沙織を征服している感覚に胸が熱くなるが、下手に粘着するとこのまま沙織がイってしまいかねないので渋々自重する。
そしてそのあられもなく主張している2つの双丘をシャツの上から揉み始めた。

沙織「あ……」

なんというか、シャツの上からでも柔らかさが伝わってくる。
このでかさで張りもあるとかパーフェクトだろウォルター。

あえて脇から包み込むようにして揉んでいるのは当然計算であり、こうすると焦らし効果でより気持ちよくさせられると聞いたからである。グゥレイトォ、知識だけは多いぜ!
それから刺激を与えないようにそっとTシャツをたくし上げ、上半身を露にする。俺も合わせて上を脱いで正面に回った。

沙織「あ、あの……へ、変じゃないですか……?」

京介「…………綺麗だ」

沙織「え、あ……」

京介「綺麗だって言った」

それ以上の言葉が出ないぐらいそれは美しかった。語彙力がどうとかそういう問題じゃない。ギリシャの彫刻とか見てる感じって言えば伝わるだろうか。


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:42:33.70:+S3aTET90


その先端にある蕾を歯を食いしばりながら我慢し、あえて再び脇から攻める。

京介「完璧に処理してあるんだな」

沙織「~~っ、恥ずかしいです……」

その綺麗な脇をフッ飛b……ぺろぺろしながら次第に膨らみの中央へと近付いていく。
そしてついにとっておきのメインディッシュへと到達する。
左の乳首を軽く咥えながら舌の先端でころころと転がす。

沙織「はっ、あぁんっ……!!」

焦らした分の効果が現れたのか、はっきりと感じてくれているようで大層余は満足した。
なんてことを考えてる場合でもないので、直ちにそのまま追い討ちに入る。
咥えてるさくらんぼをそのまま甘噛みし、空いている右側のそれを指先でクリっと捏ねる。

沙織「あっ、うっ、あっ……!んんっ……!」

沙織の体がビクンビクンと震える。
感じていることに恥じらいを帯びているのか声を抑えているらしい。その初心な反応がたまらなく愛おしい。

京介「我慢しなくていい、いやしないでくれ」

沙織「だ、って、そんな、いやら、し……んんんっ」

京介「沙織のそういう声も聞きたいんだよ、言わせんな恥ずかしい」

沙織「ううう……京介さんばっかりさっきからずるいです……」

京介「え?うわっ!」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/08(水) 23:56:41.79:+S3aTET90


突然視界が反転したので何事かと思ったら、どうやら沙織に投げ飛ばされていたらしい。

沙織「わたし、護身術もたしなんでいるんですよ?重心さえ崩せば京介さん程度の体格なら余裕で投げられますわ」

京介「なん……だと……」

そもそも沙織は女性にしては単純に力もある。そう簡単に支配できる女ではないということを改めて再認識した。
まあ、望むところだと言わせて貰おう。

沙織「さて、今度はわたしの番ですわね。耳年増は京介さんだけではないと言うことを思い知らせて差し上げますわ」

京介「ぐっ……」

痛みはさほどないが、俗に言う上四方固めのような体勢になっていてろくに自由が利かない。
そもそも足をバタつかせて沙織に傷でもつけたら事なので抵抗するわけにもいかずスルリとズボンとパンツをひん剥かれる。

沙織「これが京介さんの……もうガッチガチじゃないですか」

京介「まったく誰のせいなんだろうなー」

沙織「ふふっ、誰だか知りませんがさぞ魅力的な方なんでしょうねぇ。それではいただきます。はむっ」

京介「……!!」

その時、京介に電流走る……!


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 00:13:52.48:YCvrnYnQ0


沙織「ん……むっ……はふっ……」

京介「……!?……!!」

沙織の股間部への致命的愛撫(仮)を受けて危うく意識が持っていかれそうになった。
木管奏者は舌使いが上手いなんてジャズ研の酒の席で下世話な都市伝説を先輩から聞いたことがあったが……これはヤバイ。
なんというか舌の当て方が尋常じゃなく上手いのだ。とはいえこんなことをされるのも初めてだから比較のしようがないのだが。
それでも勝手がわからないのか手探りならぬ口探りで俺の性感帯を探してくれているのはとても可愛らしかった。

そんな分析ができるぐらいには余裕ができてから、俺は逆襲に入った。
固められている俺の顔の目の前には体勢的に沙織の大切な部分があるわけで、そこに思いっきり息を吹きかけてやる。

沙織「うんんっ!?んっ……」

沙織の腰が浮き上がったところに足で固められていた両腕を抜け出し、返す刀で沙織の腰からジャージとショーツを思い切り引き下げる。
というか本気でターンを持ってくつもりならこんないわば69の状態には持っていかないはずであり、これはおそらく沙織の知略なのだろう。
なんとなく乗せられてる感がして釈然としないが、今はそんなことはどうでもよかった。重要なことじゃない。


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 00:32:13.08:YCvrnYnQ0


俺の目の前で顕現した沙織の秘所は年相応に毛が生えており、愛液で濡れそぼってなんとも扇情的だった。
沙織も先ほどの俺と同様感じるところを意図的に避けている節があるので、まだ比較的余裕があるうちにじっくりと持久戦を持ち込んだ。
まず沙織のふとももの裏側をさするように手を掛け、軽く揉みしだく。

沙織「ん……ふっ……」

これだけの事をしても依然ソレから口を離さないのは大した奴だ。正直俺も気を確かにしないと危ない。
ならばと俺は這い上がるように両手を引き上げてその美尻に手をかける。
なんか痴漢してるみたいで妙に背徳的な気分になってきたが、落ち着いて俺は腕を内側に手繰り寄せる。
ついに秘唇の外側まで指先が到達し、そっと人差し指を差し入れてみる。

沙織「んんんんんっ!ぷはっ、あっ、はぁっ……」

……きつい。じっくり丹念に濡らしたおかげかまだ痛くはないようだが……
流石に感じ過ぎたのか俺のから口を離して悶える沙織。超可愛い。


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 00:50:27.37:YCvrnYnQ0


沙織「ついにそこまできてしまいましたわね……ならわたしも容赦しませんよ」

京介「こっちこそ!」

沙織の大切な部分を二本の指でこじ開け、舌を滑り込ませる。
と同時にその上端にある豆を撫でるように擦り上げる。

沙織「~~っ……、はぁっ、はぁっ……あむっ……」

京介「くっ……うぁっ……」

沙織もついに手まで使って本気でかかってきたようだった。
白魚の手とはよく言ったもので、冷たくて滑らかな感触が舌とのギャップで俺の情欲を加速させる。
ついでに言うとピアニストゆえの賜物かその動きが実に素晴らしい。
互いの吐息が否が応でも高まっていき、絶頂が近いことを自ずと示唆していた。


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 00:59:49.53:YCvrnYnQ0


京介「ヤ……ヤバイ、そろそろ出るっ……!」

沙織「わ……わはひ、ほっ……」

京介「うっ……うあああっ!!」

沙織「んっ、あっ、あああああっ……!!! ……げほっ、げほっ」

どうも咥えてるときに同時に達してしまったらしく、むせて咳き込んでしまったようだ。
急にムードもへったくれもなくなってしまったようで思わず肩をすくめた。

京介「す、すまん」

沙織「構いません。むしろ、京介さんと同時にイけてとても嬉しいです」

京介「嬉しいこと言ってくれるじゃないの……」

ベッドで倒れ込む沙織に目を向けながら俺は一度風呂場へと足を向けた。

沙織「どういたしました?」

京介「ちょっとソコを洗ってくる。ゴムもつけなきゃいけないしな」

沙織「ああ……まあ、そうですよね」

京介「ちょっと待っててくれな」 バタン

沙織「(……今日は一応安全日だったはずだけれど……仕方ないわよね)」

沙織「(わたし、あの人を好きになってよかった)」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 01:15:57.11:YCvrnYnQ0


ライブで体が疲れてる割には息子はまだまだ元気なようで何よりだった。
これからが本番だというのにここで萎びられても困る。
きちんと男の義務としてコンドームを装着し、いざ愛する女の下へと帰らん。

京介「お待たせ」

沙織「一分一秒でも離れたくない気分です」

京介「ああ……そうだな、今日はもう離さないさ」

沙織「嬉しいです。やさしく……してくださいね」

京介「可能な限りな。保証はできない」

推測……というか半ば確信だった。
俺は無言で沙織の長い足を広げると、すでに濡れ尽くした秘部にそれをあてがった。

京介「……行くぞ」

沙織の細い腰を両手で掴んで屹立した自分自身を軽く差し入れる。

沙織「ん……」

ある程度推し進めたところに軽い抵抗があった。紛れもない沙織の純潔の証だ。
一秒にも満たない時間逡巡した後、意を決して俺は思い切り腰を突き出した。

沙織「う……ん……んうあああっ……!」

沙織のくぐもったような呻き声と共に膜が弾けたのが心で理解できた。


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 01:26:38.55:YCvrnYnQ0


沙織の表情は正に痛くて堪え様がないといった具合で非常に心苦しかったが、こればっかりはどうしようもない。
精々爪を立てて痛みを分けてもらうしかない。
分かち合えるものじゃないのなら2倍あればいいとはよく言ったものだ。

沙織「す……すみません。これほど痛いなんて……それに背中を……」

京介「謝らなくていいよ、沙織の痛みに比べれば軽いもんだ。男の勲章ってやつだな」

沙織「……では、好きに動いてください。もう大丈夫ですから」

京介「本当か?」

沙織「……嘘ですけど」

京介「沙織はかわいいなぁ」 ナデナデ

沙織「えへへ……嬉しいですお兄様」

京介「!」

お、おま……そんな蕩け切った顔でお兄様とか反則すぎんだろ……
今なら妹ゲーにのめり込む桐乃の気持ちがはっきりと理解できる。どんな妹だろうとこいつには絶対に敵わないだろうがな!


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 01:44:51.59:YCvrnYnQ0


京介「ごめん沙織、もう限界だわ。今ので俺の中のSEEDが弾けた」

沙織「え?あ……あっ!」

ヒャア、がまんできねぇ0だ!とはこういうことなのだろう。
振り子が次第に勢いをつける様に緩やかに腰を前後させていき、次第に加速していく。

京介「うっ……ふっ…・・・」

沙織「ぐっ……いっ……痛い……」

沙織「でも気持ち……いいです……!」

痛いけど気持ちいい、という感覚は男には決してわからない感覚なのだろうが、それでも素直に嬉しい。
そんな喜びを感じながら俺は一心不乱に腰を打ちつけた。

沙織「んうっ……あっ……ぇあっ……!」

沙織「なにか、くる……きちゃいますぅ……!!」

京介「お……俺も、沙織の膣内……気持ち、よすぎる……!」

沙織「わたし、あたまの、なか、が……」

京介「で……射精るっ……!!」

沙織「きょう、すけ、さ……ああああんっ!!!」

またしても俺たちは同時に達した。
俺はペ○スを引き抜いて沙織のもとへと倒れこみ、そこで意識は途絶えた。


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/09(木) 02:03:20.20:YCvrnYnQ0


朝起きると沙織はまだ起きていなかったようで、沙織の麗しい寝顔がすぐ脇にあった。
というかなんか腕がジンジンすると思ったらどうやらいつの間にか腕枕に使われていたようだった。
俺は客観的に見たら見るも気持ち悪いであろうニヤケ面で沙織をまじまじと観察していたら、沙織が目を覚ましたようだった。

京介「おはよ」

沙織「おはようございます、京介さん」

京介「世界が今までと全く違って見えるようだ」

沙織「わたしもです」

京介「で、今日は日曜だけど……どうしよっか?」

沙織「そうですね……楽器店にでも行ってみましょうか。あとはみなとみらいにも行きましょう」

沙織「京介さんと一緒ならどこだって楽しい、そうわたしは思います」

京介「俺もだよ」

このMe tooを今日だけで何回繰り返したのだろうか。数えても詮無い事だが我ながら大したバカップルだと思う。
そんなお花畑なことを考えていたら、沙織が悪戯を思いついた子供のように目を輝かせた。

沙織「ねえ京介氏、今日もお口でいいでござるか?」


おしまい
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